JD.comとIntelはIoTを活用して、(自動販売機や先進的な小売店など向けの)次世代の小売アプリケーションを開発する方法を模索するため、研究ラボを設立した。
この動きにより、両社の既存の提携関係がさらに拡大する。既存の提携では、店内での来店者の動きや購入パターンを分析するため、IntelのエッジコンピューティングおよびコンピュータビジョンアーキテクチャとJD.comの視覚アルゴリズムが使用されてきた。
これらの分析技術は、スマートシェルフやセンサー、スマートカメラ、デジタルサイネージ、無人レジを備えたJD.comの無人のD-Mart店舗に導入されている。
新しいラボでは、IntelのIoTアーキテクチャを利用して、次世代型の自動販売機やメディア/広告サービス、未来の店舗に利用可能なそのほかのテクノロジなど、さまざまな次世代小売アプリケーションの開発に取り組む。
JD.comのバイスプレジデントでビッグデータプラットフォーム部門の統括者でもあるZhi Weng氏によると、この研究施設は両社の専門知識を活用して、オンラインショッピング体験をオフラインの小売環境にもたらし、消費者がどこで買い物をするかに関係なく、よりパーソナライズされた体験を提供するという。
Intelは9月、「Joint Edge Computing Platform」の立ち上げやApsara Stack Industry Allianceの設立など、さまざまなイニシアチブで、JD.comのライバルのAlibaba Groupと提携することも発表した。
プレスリリースによると、このJoint Edge Computing Platformは、Intelのソフトウェア、ハードウェア、人工知能(AI)テクノロジとAlibaba CloudのoT製品を組み合わせたオープンアーキテクチャーのプラットフォームで、エッジのデータをビジネス上のインサイトへと昇華させるためにコンピュータビジョンとAIを活用しているという。一方のApsara Stack Industry Allianceでは、Alibaba CloudのApsara Stack向けのハイブリッドクラウドソリューションのエコシステム構築を目指している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。