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海外コメンタリー

GEが明らかにした産業用IoTソフトウェアの新会社設立計画--強みや課題は

Forrester Research (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-12-21 06:30

 Forrester Researchは、General Electric(GE)が新たなソフトウェアの独立子会社を設立すると発表したことを受けて、この動きがGEや、GE Digitalの既存顧客、潜在顧客にとって何を意味するかをForresterが考察した。

現時点で分かっている事項:

  • 米国時間12月13日、GEは12億ドル(約1300億円)規模の売上高(GE Digitalの売上高を元に試算)を持つ産業分野向けIoT(IIoT)ソフトウェア企業を新設すると発表した。
  • この新たなIIoT企業(非公式には「GE Digital 2.0」または「GED2」と呼ばれている)は、新ブランドを立ち上げる。
  • GED2は独立した法人であり、設立時点ではGEの100%子会社となる。
  • 新たな最高経営責任者(CEO)の下で、新たな経営陣が組織される(GE Digitalの現CEOであるBill Ruh氏は退任すると発表している)。新会社の詳細は、2019年第1四半期に発表される見通しだ。
  • GEは「ServiceMax」事業の90%をSilver Lakeに売却する(売却額は非公表)。
  • GED2は引き続き、ServiceMaxの販売代理店として、GED2の顧客に同製品を提供する。
  • GEの産業部門は今後、GED2と正式な代理店契約を結び、同社の製品(「Predix」の製品ポートフォリオ)を顧客に再販する。
  • GED2の資産には「Predix Platform」のデジタル資産が含まれる。Predix Platformは「Asset Performance Management」「Historian」「GE Automation(HMI/SCADA)」「Manufacturing Execution Systems」「Operations Performance Management」「GE Power Digital」「Grid Software Solutions」などから構成されている。
  • GEの付加製造事業はGED2には移管されない。
  • GE Digitalの最高営業責任者(CCO)Steven Martin氏が、1月1日付けでGED2の暫定CEOに就任する。

新会社設立の意味

 GE Digitalを独立した100%子会社とすることで、同社は生き残りのための最善の機会を得られるかもしれない。GEのCEOであるLarry Culp氏はまた、GEの株主のために、将来の成功のためのチャンスを作ろうとしている。しかし、GE Digitalは独立企業として成功できるだろうか?

 新しくなったGE Digitalは、Predixが持つ産業分野向けIoTの堅実な基盤としての評判を収益化するチャンスを手にする。また、GEの各産業部門にITサービスを提供する仕事から解放されるため、機動性も高まり、市場機会に素早く対応できるようになる。

 しかし、GED2の新たなCEOは、アプリケーション群を最新のクラウドアーキテクチャに合わせて刷新しながら、事業が長期的に継続して提供されるのかを疑っている顧客を説得するという、困難な課題に直面することになる。GED2を本格的なソフトウェア企業として独立させれば、顧客に事業の継続性を信じさせるのに多少は役立つだろう。

 GEはこの動きで、ソフトウェア事業の運営を成功させることは、コングロマリット(複合企業)の運営とは大きく異なると考えていることを示す明確なシグナルを送った。同社が今後成功するかどうかを占う上では、Culp氏が誰を新会社のCEOに据えるかが重要になるだろう。

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