データ・プレパレーション製品で分析準備時間など大幅短縮--キユーピーグループ

NO BUDGET

2019-01-29 12:47

 トウ・ソリューションズは、キユーピーグループのデータ活用基盤でデータ・プレパレーション製品「Paxata」の導入を決定した。「Paxata」の国内総販売代理店を務めるアシストが発表した。

 「Paxata」は、分析や機械学習に必要となるデータを、スプレッドシート上のGUI操作だけで簡単にすばやく準備できるデータ・プレパレーション・プラットフォーム。難易度の高い関数やスクリプトをコーディングしながら作成していたデータを、事業部門ユーザーが自身で準備できるようにする。

 トウ・ソリューションズは、キユーピーグループ企業の情報システムの構築と運用を担う。キユーピーグループでは、データを活用しようとすればするほど、そのデータを準備するまでに多くの手間と時間がかかるようになり、従来から利用しているExcelではデータを思いどおりに加工できず、スピーディに分析へと進めないことが課題となっていた。

 2018年1月よりキユーピーグループ全体で利用を開始し、セルフサービス化とデータマネジメントを両立できるデータ基盤として活用している。利用部門は、営業や品質保証、研究開発、管財、人事、マーケティング、ロジスティクスなど15部門で、店名マスターの名寄せ作業、POSデータ加工作業、社内アンケートの報告作成、テストデータ作成作業などに利用している。

 POSデータ140店舗ごとのExcel集計シートをテーブル化し、データ加工時間を12時間から15分に短縮して約98%の工数を削減できた。また1週間以上かかっていたデータの準備が即日で可能になり、新鮮なデータによるタイムリーな分析を実現している。社内アンケートの報告作成ではExcelで60分かかっていた処理がわずか5分に短縮され、約90%の工数を削減できた。

 ユーザーからは、「加工前後のデータをプレビューで比較できるため、思い通りにデータ加工を進めていける」「ピボットテーブルをテーブル形式に戻せるため、データ活用の用途が広がる」「定型のデータ加工を自動化できる」などの評価が寄せられているという。今後は、機械学習やRPA(ロボティックプロセスオートメーション)との連携をはじめ、POSデータのフル活用、社内・社外データの集約、製造ラインのIoTデータ活用といった分野へPaxataの利用業務を拡大していく予定だ。

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