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松岡功の「今週の明言」

日本HP社長が語った「サービス化」への決意

松岡功

2019-02-01 10:26

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、日本HPの岡隆史 代表取締役 社長執行役員と、NTTデータの木谷強 取締役常務執行役員の発言を紹介する。

「今後は製品の拡充とともに“サービス化”にも注力していきたい」
(日本HP 岡隆史 代表取締役 社長執行役員)

日本HPの岡隆史 代表取締役 社長執行役員
日本HPの岡隆史 代表取締役 社長執行役員

 日本HPが先頃、今後の事業戦略について記者説明会を開いた。岡氏の冒頭の発言はその会見で、主力のPCやプリンタといった製品の拡充とともに、「as a Service」のビジネスモデルにも注力していく姿勢を示したものである。

 2019年で創立80周年を迎えた米HPは、2018年度(2018年11月期)の業績も前年度比12%増の約6兆4000億円と好調に推移。しかも全地域および全事業で成長を果たしたという。

 日本HPの業績は公表していないが、主力のPC事業では13四半期連続で市場を上回る成長率を記録している。国内でのシェアは現在15%。ただし、グローバルでは23%を占めていることから、「グローバルに追い付き追い越せということで注力している」という。

 HPが80年経った今も成長し続けている原動力は何か。岡氏いわく「HPがビジョンメッセージとしている“Keep Reinventing”にある」。直訳すれば「再発明の継続」だが、同氏は「イノベーションを追い求め続けていること」と説いた。

 そして図を示しながら、「HPは1939年にオーディオ発振器を商品化して以来、PC、デスクトップ型プリンタ、プリンティングの高速化技術、高速3Dプリンタといった世界初の技術や製品を世に送り出してきた。Keep Reinventingはそうした実績に裏打ちされている」と語った。

図:HPの“Keep Reinventing”に関する歴史
図:HPの“Keep Reinventing”に関する歴史

 そんなHPがこれから注力していく領域はどこか。岡氏はそのキーワードとして「パーソナライズ」「モビリティ」「セキュリティ」「サービス化」「リアルとデジタルの融合」を挙げた。特にサービス化については、「必要なものを必要な時だけ利用するサービス形態が、顧客ニーズとして高まってきており、私たちのビジネスのあり方としても変えていかなければならないと考えている」と話した。

 その意味では、同社は既に法人向けPCのサービスとして、PCのライフサイクルをトータルでサポートする「HP Device as a Service(DaaS)」を提供している。このサービスは、いわばPCを購入して「所有」するのではなく、サービスとして「利用」するというコンセプトに基づくものである。

 岡氏は、「DaaSのような顧客ニーズが高まりそうなサービスを、パートナー企業とともにビジネスモデルとしてどのように仕立て上げていくかが重要なポイントになる」とも語った。今後はPCとともに同社の戦略製品であるデジタル印刷機や3Dプリンタもサービス化のバリエーションが増えそうだ。

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