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セキュリティの懸念高まる産業用制御機器

The Linux Foundationによるエッジ向けオープンソースフレームワーク「LF Edge」

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2019-02-12 06:45

 5Gとモノのインターネット(IoT)が普及していくにつれ、エッジコンピューティングの重要性は増しているが、残念ながらこの分野では、まだ標準化がほとんど進んでいない。The Linux Foundationは、ハードウェア、プロセッサ、クラウド、OSから独立した、オープンで相互運用可能なエッジコンピューティングのフレームワークを確立することを目指す組織「LF Edge」を立ち上げた。

 これは簡単なことではない。IoTやエッジコンピューティングの分野には、相互運用性や標準が存在しないため、これらの分野に取り組む人々はさまざまな問題に突き当たっている。LF Edgeを立ち上げた人々は、そうした苦痛が、ベンダーやOEM企業、開発者が力を合わせて真にオープンな標準を生み出す原動力になると考えている。広い意味でのIoT業界が成功するには、互いに分断されているエッジコンピューティング分野の関係組織が、協力して共通の建設的なビジョンを策定する必要がある。

 The Linux FoundationのエッジおよびIoT担当ゼネラルマネージャーArpit Joshipura氏は、「広い意味でのIoTが成功するためには、現在は分断されてしまっているエッジ市場が力を合わせ、問題のあるセキュリティ上の脆弱性を特定して脆弱性から保護するとともに、業界の未来を展望する共通の建設的なビジョンを発展させる必要がある」と述べている。

 LF Edgeは、このビジョンを5つのプロジェクトによって実現しようとしている。これらのプロジェクトは、従来とは異なるビデオやネットワークに接続されたモノで利用される、低遅延(最大20ミリ秒)、高速処理、モビリティを必要とする新たなエッジアプリケーションを支えるものだ。具体的には、次のようなプロジェクトが進められる。

  • Akraino Edge Stackでは、エッジコンピューティングのシステムやアプリケーションに最適化された高可用性クラウドサービスを支える、オープンソースのソフトウェアスタックを開発する。
  • EdgeX Foundryでは、IoTエッジコンピューティングのための共通オープンフレームワークの構築にフォーカスする。
  • Home Edge Projectはサムスン電子がコントリビュートしたプロジェクトで、ホームデバイス向けの、堅牢で信頼性が高く、インテリジェントなエッジコンピューティングのフレームワーク、プラットフォーム、エコシステムを実現、推進する。
  • Open Glossary of Edge Computingは、エッジコンピューティングの分野に関係する簡潔な用語集を提供する。
  • ZEDEDAがコントリビュートした「Project EVE」(「EVE」は「Edge Virtualization Engine(エッジ仮想化エンジン)」の略)では、複雑で多様なオンプレミス、オフプレミスのハードウェア、ネットワーク、アプリケーションの選択に対応できる、オープンで非依存型の標準エッジアーキテクチャを構築する。

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