テプコシステムズは、東京電力管内の電柱保守業務を効率化する新システムに、富士通の「オンライン生体認証サービス」を採用した。富士通が発表した。
新システムは、地域住民が電柱の異常を見つけた際に、東京電力のウェブサイト経由で電柱の異常を知らせる写真を投稿し、その画像から保守を担当する東京電力パワーグリッドの作業員が現場に駆けつける前に状況を把握するというもの。「オンライン生体認証サービス」は、保守作業員が業務PCやスマートフォンからシステムにログインする際の認証に利用する。
サービスイメージ図
「オンライン生体認証サービス」は、次世代オンライン認証規格「Fast IDentity Online(FIDO認証)」に準拠しており、FIDO準拠の生体認証を導入する際に必要となるサーバやソフトウェアなどを提供する。
新システムのユーザーは、業務PCからログインする際の本人認証で、PC画面に表示されたQRコードをスマートフォンのアプリケーションで読み込む。これにより業務PCとスマートフォンをひも付け、スマートフォンに格納した生体情報によるFIDO認証でセキュアにアクセスすることができる。また、現場にいる保守作業員もスマートフォンからFIDO認証を通してシステムにアクセスし、状況確認することも可能だ。