Intelは米国時間4月16日、視覚処理用プログラマブルチップの設計を手がけるOmnitekを買収したと発表した。買収の金銭的な条件は明らかにされていない。
FPGA(Field-Programmable Gate Array)は、製造後に内部の論理回路を構成できる集積回路だ。英国のベイジングストークに拠点を置くOmnitekは220件に及ぶFPGA関連のIPコアと、関連ソフトウェアを保有している。Intelはプログラマブルソリューショングループ(PSG)にOmnitekのテクノロジと従業員40人を統合する計画だ。
OmnitekのIPは、ビデオ会議やプロジェクション/ディスプレイ、医療画像システムといった画像処理を多用するアプリケーションに用いられている。また同社は、人工知能(AI)による推論処理向けのIPソリューションも開発してきている。Intelによると、クラウドサービスプロバイダーや大企業、組み込み機器を手がける顧客の多くが、動画や画像関連のアプリケーションでFPGAを利用しているという。
IntelでPSG担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるDan McNamara氏は、「今回の買収により、IntelのFPGA上で、動画/視覚/AI推論アプリケーション向けの先進的なFPGAソリューションを提供するとともに、新規顧客を獲得しつつ、既存顧客に向けてより迅速に製品を市場に投入していくことになる」と述べている。
IntelはOmnitekとともに、80億ドル規模と見積もられているプログラマブルソリューション市場にさらにまい進していこうとしている。Intelによる2015年のAltera買収はこの分野で最大のものであり、同社のプログラマブルソリューション事業の基礎をなすものとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。