レッドハット、「Red Hat OpenShift 4」でハイブリッドクラウドに注力

Steven J. Vaughan-Nichols (ZDNet.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ) 2019年05月09日 12時27分

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UPDATE 従来の解釈によれば、ハイブリッドクラウドとはパブリッククラウドとプライベートクラウドを併用することだ。これまでは、それを実現するのに3つのモデルがあった。まず、「HPE Helion」のようなハイブリッドクラウド管理ソフトウェア、2つ目はMicrosoftの「Azure」と「Azure Stack」に代表されるベンダー独自のハイブリッドクラウドプラットフォーム、そして3つ目が、「Cloud Foundry」のように、複数のIaaS(Infrastructure as a Service:サービスとしてのインフラストラクチャー)クラウドを連携させられるPaaS(Platform as a Service:サービスとしてのプラットフォーム)クラウドだ。だがこの3つ以外にもやり方はある、Red Hatが「Red Hat Summit」で発表した方法だ。「Red Hat OpenShift 4」でコンテナオーケストレーションツールである「Kubernetes」を利用するのだ。

 この次世代のKubernetesプラットフォームについて、Red Hatは明確に述べている。OpenShift 4は、複数のKubernetesのデプロイメントにわたる自動アップデートをあらゆる場所で可能にすることで、ハイブリッドクラウド全体でクラウド的な体験をもたらすよう設計されている、と。また、Red Hatの最高経営責任者(CEO)であるJim Whitehurst氏は、これを要約して「オープンハイブリッドクラウドをデフォルトのアーキテクチャーにする」と述べている。

 Red Hatのクラウドプラットフォーム担当シニアバイスプレジデントであるAshesh Badani氏は、さらに詳しく、次のように語っている。「エンタープライズITの未来を切り開くのは、ハイブリッドでマルチクラウドのコンピューティングだ。Kubernetesは、オンプレミスのデータセンターとパブリッククラウドのワークロードをシームレスに結びつける架け橋となる。Red Hat OpenShift 4は、Kubernetesのこうしたビジョンを現実のものにする」

 その方法についてRed Hatは次のように説明している。

  • ハイブリッドクラウドの自己管理プラットフォーム。「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)と「RHEL CoreOS」という信頼できる基盤を利用して、ハイブリッドクラウド全体での自動ソフトウェアアップデートとライフサイクル管理によるクラウド的な体験を提供する。より高度なセキュリティと監査可能性、再現性、管理のしやすさ、ユーザー体験を可能にする。
  • 適応性とヘテロジニアス環境への対応。Alibaba、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、IBM Cloud、Microsoft Azureなどの大手パブリッククラウドベンダーや、「OpenStack」のようなプライベートクラウド技術、仮想化プラットフォーム、ベアメタルサーバーを対象に、今後数カ月以内に提供される。
  • プロセスの自動化によるフルスタックインストレーションの効率化。エンタープライズ向けのKubernetesを手軽に利用しやすくなる。
  • 「Kubernetes Operators」による、アプリケーションのデプロイとライフサイクル管理の簡素化。Red Hatは、アプリケーションの管理やスケーリング、フェイルオーバーを自動化するOperatorsによって、Kubernetesでのステートフルで複雑なアプリケーションを開拓した。OpenShift 4は、「Red Hat OpenShift Certified Operators」を提供する。OpenShift 4では、パートナーのより広範なエコシステムと連携して、ハイブリッドクラウド全体でサービスとして実行できるさまざまなアプリケーションが利用できる。

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