刃物メーカーの貝印は、オンラインストア関連のマーケティング基盤を刷新した。構築を支援したブレインパッドが6月18日に発表した。
これまで貝印では、データの取得から統合、活用までを一元管理するスイート型のマーケティング基盤を導入していた。しかし、データ分析の速度や品質を向上することができず、施策の企画と実行が十分に行えないという課題を抱えていた。
新基盤は、データ蓄積・統合(データレイク)に「Microsoft Azure」、セグメンテーションに「exQuick」、可視化ツールに「Tableau」、DMP(データ管理基盤)に「Rtoaster」を採用。各分野で最適な製品を適材適所に組み合わせたベストオブブリード型となっている。
マーケティング基盤概要図(出典:ブレインパッド)
貝印では、顧客の購買活動が活発になるブラックフライデー(11月第4木曜日の翌日の金曜日)に合わせて、セグメントメールの配信、セグメント広告の配信を行った。その結果、メールの開封率が通常の20%に対して3倍の60%、CVR(コンバージョン率)が約5倍に向上するなどの効果を上げている。