電通と東京海洋大学、MONET Technologiesは共同で、ラストワンマイルの移動を含む陸上移動手段と水上交通手段を組み合わせた「自動運転型水陸連携マルチモーダル MaaS(Mobility as a Service)」を見据えた実証実験を行うと発表した。9月4~5日に、東京都港区海岸周辺で実施する予定。
ラストワンマイルの移動とは、駅から家、駅からオフィスなど、目的地までの最終移動区間の移動をいう。今回の場合はオフィスや駅などと船着場の間を意味する。またマルチモーダルとは、複数の移動体を組み合わせた移動のパターンをいう。今回の場合は水上運輸と陸上運輸との組み合わせパターンを指す。
実証実験のイメージ
実証は、水上交通(船舶)では東京海洋大が開発した「自動運航船らいちょうⅠ」、陸上交通ではMONET Technologiesが提供する「配車プラットフォーム」、水上交通管理には電通が提供する「船着場利用管理システムTriangle Connect」を活用して行われる。
今回の実証結果をもとに、陸海空で自動運転技術の連携が進む未来の社会を見据え、移動時間全体を楽しく快適に、かつ有効に活用するなど、移動中の体験価値を高めるための方法や課題を検討する。また水陸連携マルチモーダルの可能性を探り、今後の国内外でのサービス開発に役立てていく。電通は、今回および2018年度に実施した実証実験などの成果を踏まえ、関係者と協力しながら各種ソリューションを効果的に連携させるパッケージ開発を行い、国内外に広げていく予定だ。