第一実業は、グローバル経営管理基盤として「SAP S/4HANA」を採用した。また、ドキュメント管理・ワークフロー管理ソフトウェア「SAP Extended Enterprise Content Management by OpenText for SAP S/4HANA」、インフラ基盤「SAP HANA Enterprise Cloud」も導入する。SAPジャパンが8月20日に発表した。
同社は、契約業務の一元管理や全書類の電子化だけでなく、取引単位での採算性の可視化を目指し、企業としての競争力を強化していく。システムの構築およびプロジェクトマネジメントは、SAPジャパンのパートナーであるIPSが協力する。
第一実業は、国内外における産業用機械のサプライヤーで、プラント・エネルギー、産業機械、エレクトロニクス、自動車、ファーマ、航空の6つの事業を柱としてグローバルにビジネス展開している。
同社は、これまでビジネスを支える契約管理業務に、スクラッチ開発で構築した独自システムを30年以上にわたり運用してきた。しかし、新収益認識基準対応やビジネスのグローバル化への対応が必須になってきたことから、統合基幹業務システム(ERP)の選定を開始した。複数製品を検討した結果、SAP S/4HANAのグローバル対応や基本機能の充実度、IPSのテンプレート活用による導入手法を高く評価し、今回の採用に至った。