日本全国でペーパーレス化が進みつつあるが、紙をなくすことはできないと考えている方も多いのではないだろうか。デジタル化したファイルで事足りたり、コンビニなどを活用して外で印刷できる機会も増えたりしているとはいえ、出力機器が皆無というオフィスはまだまだ少ない。
カラーかモノクロか、顔料やプラスチック粒子でできた粉末で構成するトナーを紙に転写する“レーザープリンター”か、液体インクを用紙に直接噴射する“インクジェットプリンター”か、はたまたコピーやスキャンといった印刷以外の機能も備えた“複合機”なのか。いくつかの選択肢はあるが、いずれにせよ紙にできるなんらかの出力機器はあるはずだ。
ここでは、一般的なオフィスでの活用を想定し、特長やラインアップなどをベンダーごとに紹介していく。第5回はシャープ。
※クリックすると拡大画像が見られます
ベルトのバックル「徳尾錠」を考案、1912年に金属加工業として創業したシャープは、1972年に第1号となる複写機「SF-201」を発売。紙のスライドを横から縦とすることで設置面積の縮小、1995年のファクスやスキャナなどの機能も集約した“複合機”「AR-5030F」などの改良を経て、現在に至っているという。
織井氏
特長は豊富なラインアップ
2019年1月には、アメリカのオフィス機器の独立評価機関Buyers Lab(BLI)が年間で最も優れた製品ラインアップを持つメーカーを表彰する「2019 Copier MFP Line of the Year Award(最優秀コピー機/複合機 ラインアップ賞)」を受賞。
シャープ製品の国内販売を事業とするシャープマーケティングジャパンのうち、法人向けの営業を担当するビジネスソリューション社の新規事業統轄部で統轄部長を務める織井努氏は、シャープの複合機、コピー機を「A3、A4のデジタルフルカラーからモノクロまで、豊富なラインアップが特長の一つ」と説明する。
※クリックすると拡大画像が見られます
国内では、例えば主力の「MX」シリーズのA3カラー機は計11機種でカバー。1分間の複写速度だけでも26枚、31枚、36枚、41枚、51枚、61枚のバリエーションを用意している。7月にはコンパクトサイズとなる「BP-20C25」「DX-20C20」も発表した。
織井氏は「ラインアップそのものに加え、部品や消耗品などをできる限り共通化していることも大きな特長。ユーザーの使い勝手や在庫負担などに貢献しつつ、金型の共通化でリーズナブルに抑えることもできる」と語る。
※クリックすると拡大画像が見られます
※クリックすると拡大画像が見られます
製品づくりにも共通するコンセプトは、「人にやさしく。オフィスに配慮」。様々な用紙に印刷できるだけでなく、操作に迷わない新設な設計、業務の無駄の削減を目指しているという。
原稿排出部にはLEDランプを搭載。起動や待機などマシン状況がわかるほか、排出時の点灯などで原稿の取り忘れを防ぐという。印刷完了や紙詰まり、トナー切れなどを知らせる音声アシスト、近づくユーザーを検知し、スリープモードから自動復帰する人感センサーなども工夫の一つだ。
操作パネルにも自信を見せる。「同業他社に先駆け、使い勝手を意識した大画面ディスプレイを搭載している」(織井氏)。液晶テレビなどで知られるブランド「AQUOS」シリーズでの展開など、液晶に強いというシャープの特長を生かしつつ、音声やLEDとあわせた使い勝手向上、ミスを防止する仕掛けを用意しているという。