編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」
松岡功の「今週の明言」

HPEが説く「“5Gクラウド”活用のススメ」

松岡功

2019-12-06 10:30

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉を幾つか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、日本ヒューレット・パッカード執行役員の五十嵐毅氏と、トレンドマイクロ取締役副社長の大三川彰彦氏の発言を紹介する。

「これから“5Gクラウド”がどんどん活用されるようになる」
(日本ヒューレット・パッカード 五十嵐毅 執行役員)

日本ヒューレット・パッカードの五十嵐毅 執行役員
日本ヒューレット・パッカードの五十嵐毅 執行役員

 日本ヒューレット・パッカード(HPE)が先頃、第5世代移動体通信システム(5G)時代に求められる大容量データ処理やレスポンス、安全性を満たすよう設計されたエッジコンピューティングサーバー「HPE Edgeline EL8000 Converged Edge System」の国内提供を開始すると発表した。

 同社執行役員でハイブリッドIT事業を統括する五十嵐氏の冒頭の発言は、その発表会見で、新製品の適用領域として「5Gクラウド」という言葉を使い、今後有望な市場になることを強調したものである。

 新製品の内容をはじめとした会見での説明については関連記事をご覧いただくとして、ここでは五十嵐氏の冒頭の発言に注目したい。

 5Gクラウドという言葉は、5Gを活用したエッジコンピューティングにおいて、今後いわば「エッジクラウド」としてのデータセンターが必要とされるようになることを意味している。一般用語ではなく、HPEが今回の新製品を含めた自らの事業戦略のキーワードとして使い始めたものである。

 五十嵐氏は図を示しながら、5Gクラウドには2つの利用形態があるという。

5Gクラウドの利用形態(出典:HPEの資料)
5Gクラウドの利用形態(出典:HPEの資料)

 まず上段は、通信事業者が展開する5Gサービスによって出現するであろう5Gクラウドのイメージである。同氏は、「ポイントはデータの処理の仕方。エッジで発生する大量のデータを従来のクラウドへ全て上げるとコストも手間もかかるので、なるべく“地産地消”しようということで、エッジの近くでクラウドを実現するデータセンターを設置すればいいという考え方だ」と説明した。

 一方、下段は、通信事業者が5Gサービスを全国津々浦々に展開するのはまだ少々時間がかかると見られるので、例えば企業や地方自治体が先に閉域網で利用し始める「ローカル5G」によって出現するであろう5Gクラウドのイメージである。ちなみに、ローカル5Gも新たな市場として今、非常に注目されている。

 同氏によると、HPEは2018年6月に米国で開催した自社イベントで、「エッジはデータセンターとして、コア、クラウドに続く第3の拠点になる」と打ち出し、さらに人工知能(AI)によるアナリティクス機能を装備した「インテジェントエッジ」の実現へ向けて、2022年までの4年間で40億ドル(約4400億円)の投資を行うことを明らかにした。

 今後、5Gクラウドという言葉が広く使われるようになるかどうかは分からないが、五十嵐氏の冒頭の発言は同社のこの分野への注力ぶりを示すものとして印象深かった。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]