Accentureは、Symantecの「Cyber Security Services」(サイバーセキュリティサービス)事業をBroadcom, Incから買収する意向であることを発表した。
Broadcomは2019年8月、Symantecのエンタープライズ向けセキュリティ事業を107億ドル(約1兆1300億円)で買収すると発表した。AccentureによるCyber Security Services部門の買収金額は明らかにされていない。
この買収により、AccentureはSymantecのCyber Security Servicesのポートフォリオを引き継ぐことになる。セキュリティオペレーションセンターのネットワークを介したグローバルな脅威の監視と分析、脅威インテリジェンス、インシデント対応サービスなどが含まれる。
Symantecの6つのセキュリティオペレーションセンターは、米国、英国、インド、オーストラリア、シンガポール、日本に設置されている。
Symantecのエンタープライズセキュリティ事業は、マウンテンビューに拠点を置き、300人以上のスタッフを擁する。
SymantecのCyber Security Services事業担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのJohn Lionato氏は、「Accenture Securityの一部になることは、世界中のクライアントと当社のサイバー戦士にとって非常に大きなチャンスであり、十分な実績のある2社のユニークなサービスと機能、ソリューションを融合させて、次世代のサイバーセキュリティサービスを提供することが可能になる」と述べた。
Accentureは、これまでにDeja vu SecurityやiDefense、Arismore、Maglan、Redcore、FusionXを買収しており、セキュリティに重点を置いた事業部門を複数抱えている。
Accentureの最高経営責任者(CEO)であるJulie Sweet氏は、「サイバーセキュリティは、業界や地理的な場所に関係なく、すべての組織にとって最も重要なビジネス上の責務の1つになった」と述べた。
「Accenture SecurityはSymantecのCyber Security Services事業を買収することで、企業を狙うサイバーセキュリティの脅威を検出、管理できる最も包括的なマネージドサービスの1つをグローバルな企業向けに提供できるようになる」
Accentureによると、同社は「市場の戦略的な高成長分野で重要なスキルと能力を獲得する」ため、2019会計年度中に世界で約12億ドルを投じて、33件の企業買収を実施したという。
買収手続きは商習慣に基づく完了条件に従って行われ、2020年3月に完了する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。