PowerPointスライドのエクスポート先にアニメGIFを追加
Microsoftが米国時間1月8日に更新した、Office 365各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによればバージョン1912(ビルド12325.20288)へ更新したWindowsデスクトップ版は、アップロードセンターの役割を変更している。
以前のアップロードセンターは通知領域に鎮座し、編集したファイルをサーバーと同期するツールとして存在していたが、すでにOneDriveクライアントが同機能を担うようになった。この背景を踏まえてバージョン1912では、クラウドに保存されなかったファイルを「ファイル」メニュー→「開く」のページに「注意が必要なファイル」から参照する仕組みに変更している。筆者が確認した限りでは、同項目はエラーが発生時のみ現れるようだ。
Wordに新機能は加わっていないが、使用頻度の高い文言を登録して挿入する「クイックパーツ」から文章パーツを呼び出す「文書パーツオーガナイザー」使用時に、無意味な警告を発するバグを修正している。Excelも同じく新機能は加わっていないが、特定のIntel製グラフィックドライバーを使用する環境下でソフトウェアレンダリングを選択すると描画が乱れるバグを修正した。
PowerPointはアクセシビリティチェックを実行すると、音声読み上げを念頭に置いたオブジェクトの配置をうながす最適化機能を加えている。また、スライドをアニメーションGIFへエクスポートする機能も加わった。PowerPointは以前からMP4形式などの動画出力機能を備えてきたが、出力先にアニメーションGIFが加わることで、スライドを再利用する範囲が拡大するだろう。
PowerPointのアクセシビリティチェック機能
PowerPointのエクスポート方式としてアニメーションGIFを追加