熊本県と阿蘇火山博物館久木文化財団は、阿蘇火山博物館で提供しているVR(仮想現実)体験サービスについて、25日から「恵みの水を巡る」篇と「壮大な自然を空中散歩」篇の2つのコンテンツを拡充すると発表した。今回の拡充には、NECが協力している。
熊本県では引き続き阿蘇火山博物館でのVR体験をハード・ソフトの両面から充実させてい予定で、今後、VR体験のコンテンツ、視聴方法、注意点を解説する紹介映像を新たに用意するとともに、ヘッドマウントディスプレイを12台へ増やし、VR体験の環境を一層整備していく。

「恵みの水を巡る」篇

「壮大な自然を空中散歩」篇
熊本県では、2016年に発生した熊本地震や阿蘇中岳噴火の影響で落ち込んだ観光客の回復に向けて、さまざまな観光振興策を講じている。その一環として、阿蘇火山博物館ではVR体験サービスが2019年春に開始され、利用者が1万人を突破した。
「恵みの水を巡る」篇は阿蘇の豊富な水資源をテーマに自然の恵みを学び、水源地を巡るもので、阿蘇最大の自然資源の1つであり、カルデラ大地が作り上げた湧水群をテーマにしている。
「壮大な自然を空中散歩」篇は、カルデラ誕生の解説と併せてドローンで撮影した火口を体感する内容となっている。