Oracleは2020年最初の定期セキュリティーアップデート「Critical Patch Update(CPU)」を公開し、334件の脆弱性を修正した。2020年1月のアップデートは、過去最多を記録した2018年7月のアップデートに匹敵する規模となった。
「Oracle Human Resources」に影響する2つのバグは、深刻度が10点中9.9点と評価された。しかし、これらのバグは認証なしでリモートから悪用されることはないという。
ほかには、深刻度9.8の脆弱性が31件、「Oracle WebLogic Server」「Oracle Communications Instant Messaging Server」「Enterprise Manager Ops Center」「Oracle Application Testing Suite」「Hyperion Planning」「JD Edwards Enterprise One Orchestrator」に存在する。
パッチを適用していないために、システムが攻撃されたという報告が相次いでいるため、Oracleは直ちにアップデートを適用するように呼び掛けている。
「Oracle Database Server」には12件の脆弱性があり、そのうち3件は認証なしでリモートから悪用可能だ。しかし、これらのバグは深刻度が最も高いもので、評価は7.7となっている。「Oracle Communications Applications」に影響する25件の脆弱性のうち、23件は認証なしでリモートから悪用できる可能性がある。「Oracle E-Business」の脆弱性23件のうち21件も、認証を経ずに攻撃に悪用される恐れがある。
認証なしに悪用可能な脆弱性は、すべての製品で191件に達する。
「Oracle Fusion Middleware」のパッチは38件あり、ユーザー認証情報なしにリモートで悪用される恐れがあるのは30件。「Java SE」にも12件のパッチがあり、すべてがリモートから認証なしに悪用可能とのこと。
Oracleの次の定期セキュリティーアップデートは米国時間4月14日に予定されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。