富士通は、名古屋大学情報基盤センターの次期スーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。2020年7月に稼働する予定だ。
同システムは、富士通が理化学研究所と共同開発しているスーパーコンピューター「富岳」の技術を活用した「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000(PRIMEHPC FX1000)」の2304ノードで世界で初めて採用した。また、同社の最新PCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY CX2570 M5(PRIMERGY CX2570)」221台を並列接続したクラスタシステムおよびストレージシステムなどが高速なインターコネクトで接続される。
名古屋大学情報基盤センターでは、このシステムにより、台風のメカニズムの解明や新薬の設計などの従来の数値計算シミュレーションに加え、医学分野における診断治療支援技術や自動運転技術の開発におけるAI(人工知能)適用など、さまざまな研究開発を支援していく。
同センターは、現在も「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX100」などで構成されるスーパーコンピューターシステムを運用している。今回、全国共同利用において研究者からのさらなる大規模な計算需要およびデータサイエンスに代表されるスーパーコンピューターへの新たな計算需要に応えるべくシステムの刷新を計画しており、富士通グループが持つ技術力を結集した提案が評価され、受注に至った。