NTTコミュニケーションズ(NTT Com)2月17日、IoTプラットフォーム「Things Cloud」の追加プランとして、専有型の「Things Cloud Private」の提供を開始した。
新プランにより、閉域網との接続によるセキュリティの強化や、CPU、メモリーなどのサーバーリソースの確保、複雑なカスタマイズへの対応など、従来のマルチテナント型では対応が難しかったニーズに応えていく。
Things Cloud Privateのイメージ
閉域網内の接続では、例えば、製造業企業が工場で扱うような機密性の高いデータを安全に流通させることができる。この安全なデータの流通経路を通じて、クラウド、ストレージ、データ分析など、同社のデジタルトランスフォーメーション支援ソリューション「Smart Data Platform(SDPF)」を構成する各種サービスや機能と連携可能なため、安全なIoT活用環境を構築できるとする。
サーバーリソースを確保する専有基盤では、ユーザーごとにサーバーリソースを確保、変更することができるため、繁忙期への対応などに合わせて柔軟な対応が可能になる。
カスタマイズ対応では、特定ポートやIPアドレスの接続制限、ユーザーインターフェース画面の変更などが可能となる。また、デバイスとIoTプラットフォーム間で利用される軽量な暗号化通信を実現するプロトコル「MQTTS」と、Active Directoryと接続してシングルサインオンを実現するOAuth 2.0に対応しているため、個別アプリケーションやセキュリティ要件に応じた複雑なカスタマイズが可能だ。