海外コメンタリー

AIが大きく活躍できる7つの業務分野 - (page 2)

Joe McKendrick (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2020-02-26 06:30

マーケティング

  • 克服すべき課題:キャンペーンの企画や、キャンペーン効果の測定、広告のターゲット化とパーソナライズ化。
  • AIを活用できるところ:既存顧客の興味に基づいたランク付けやクラスター化。キャンペーンの成果レポート。利益率の高い製品分野の洗い出し。製品に対するセンチメントやトレンドコンセプトの捕捉。

運用

  • 克服すべき課題:予防保守やリスク予測、製品ラインの最適化。
  • AIを活用できるところ:製品コンポーネントにおける故障の確率や、故障までの時間の予測。マシンビジョンによる自動化された外観検査。従業員データと過去の作業実績に基づいて最適な従業員を割り当てる要員システム。

IT

  • 克服すべき課題:サイバー攻撃の抑止と、カスタマイズされた知的ソフトウェアの生成。
  • AIを活用できるところ:保守要求の予測と抑止。知的ツールを用いた、配備状況の定期的なテスト。ネットワークのトラフィックやトポロジーの監視。

人事

  • 克服すべき課題:才能の発掘と、面接の実施、実績のレビュー。
  • AIを活用できるところ:LinkedInといったソーシャル/ビジネスネットワークでの人材検索や、グラフ処理AIを用いた候補人材の洗い出し。センチメント分析ツールを用いた、社内コミュニケーションの処理。

財務

  • 克服すべき課題:トレンドの報告や、不正行為の検出、信用リスクの洗い出し、契約のレビュー。
  • AIを活用できるところ:大量に存在する財務報告の分類と絞り込み。予期せぬ損失や、予算の肥大化、キャッシュフローの問題といった、発生しつつある問題の予測や早期発見。サプライヤーと意思疎通する仮想財務エージェント。

 AIは業務機能における狭い範囲の知性を強化するだけではない。最終的には業務を推進する方法が刷新されるはずだ。Riccoboni氏によると、われわれはAI革命における4つの段階のうちの第2段階に進んだばかりだという。以下は、AI革命の進展とともに生み出されていくであろうものごとだ。

  • インターネット/業務AI:Riccoboni氏によると、われわれは既にこの段階に差し掛かろうとしているという。そして、上述したIBMの調査が示しているように、少なくとも企業の半数が何らかのかたちでAIの実験を進めている。そして企業幹部の85%はAIを業務上欠かせないものと捉えている。

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