編集部からのお知らせ
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」
海外コメンタリー

今見直すべきデジタル変革プロジェクト--うまくいかないのはなぜか

Mark Samuels (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-03-04 06:30

 デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉は、急速に変化するビジネス環境に適応するために、テクノロジーを活用して企業を変革しようという考え方を表す用語として以前から使われてきた。しかし、かつては劇的な変化を起こすものだと考えられていたDXも、今では、コンピューターやコストが増えるだけで、従来どおりのビジネスを続けることを意味するようになってしまっている場合が多いかもしれない。

 ロンドンに本社を置く配車サービスAddison Leeの最高製品・技術責任者を務めるIan Cohen氏は、「アナリストがむやみに乱発し、主にコンサルタントが定着させた『デジタルトランスフォーメーション』という言葉は次第に、企業が今やっていることや今後やるべきことを、既存の技術や新技術を使って行うことほぼすべてを表す、あまり意味のない言葉になってしまった」と話す。

 Cohen氏によれば、顧客や従業員は、テクノロジーの使いすぎや、大風呂敷を広げておきながら成果を挙げられないDXに幻滅し始めているという。「私たちはもっとうまく成果を上げる必要がある」と同氏は話す。

 問題の一部は、解決すべき課題を理解しないまま、テクノロジーを導入するという間違いを犯す企業が多すぎることにある。多くの企業は、市場の破壊的な変革を恐れて何らかのDXプロジェクトを進めるべきだと考えているが、そのことは製品を売りたいベンダーに売り込まれる隙を作ってしまっている。

 実際、Frost & Sullivanが実施した、トップエンドユーザー企業のITに関する優先順位を分析した調査によれば、企業は、現在利用している技術を更新する理由の1つにDXを挙げている

 しかし、その成果はあまり出ていない。英国のクラウドコンピューティング業界団体Cloud Industry Forum(CIF)が、IT部門の役割の変化を分析する調査の中で述べているように、企業がDXに取り組み始めてからかなりの時間が経っている。しかしCIFは、それだけの助走期間があったにも関わらず、DXの進展状況は芳しくなく、英国企業のうち、DX戦略を確立しているのは4分の1(28%)にすぎないと報告している。

 CIFが述べているように、DXの取り組みには終わりがないとしても、この数字は低すぎる。CIFの分析では、デジタル化を妨げている主な課題として、必要なスキルを持った人材の不足や、予算不足などを挙げている。しかし重要なのは、このレポートでは、そもそも企業がDX戦略に取り組んでいる理由がほとんど分からないことだ。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版

  2. クラウドコンピューティング

    AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック

  3. クラウドコンピューティング

    DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言

  4. セキュリティ

    ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編

  5. セキュリティ

    テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]