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調査

企業の調達リスク高まる--対応策はデジタルの導入拡大

ZDNet Japan Staff

2020-03-30 17:24

 デロイト トーマツ グループは3月30日、世界38カ国の企業の調達責任者(CPO:Chief Procurement Officer)を対象に実施した「Global CPO Survey 2019」日本語版を発表した。調達領域に関する課題や現状認識などを調査、分析している。

 これによると、6割強が過去12カ月の間に「リスクが増加している」と感じていると回答した。具体的なリスクシナリオでは、「景気低迷」や「貿易戦争」など外部環境に起因するリスクに高い懸念が示される一方、自組織内の課題に起因するリスクを挙げる割合も高く、「さまざまな外部の不確実性に対処するための準備のみならず、リスク管理強化に向け、社内の体制を整える必要性を認識している」(同グループ)という。

組織にとってリスクレベルの高いシナリオは?(3つ選択)、出典:デロイト トーマツ グループ
組織にとってリスクレベルの高いシナリオは?(3つ選択)、出典:デロイト トーマツ グループ

 今後1年間の組織の優先事項では、93%が上位に「コスト削減」や「リスク管理」を挙げ、次いで「デジタルビジネスモデルの導入/拡大」が87%と、高い結果だった。デジタルビジネスモデルの導入は、「コスト削減」や「リスク管理」の目的にも有効とし、属人的な業務から業務プロセスを自動化し生産性を向上させる点や、組織内に蓄積されたさまざまなデータを可視化しリスク管理対応に活用する点でも有益だとしている。

 一方で、テクノロジーを導入した企業の多くが満足していないことも分かった。特に「サプライチェーンのリスク/コンプライアンス」関連のテクノロジーに対する不満度が高く、それ以外も半数以上の企業が不満を表していた。

デジタルテクノロジーを本格導入した業務について、効果に満足していますか?(満足していない割合)、出典:デロイト トーマツ グループ
デジタルテクノロジーを本格導入した業務について、効果に満足していますか?(満足していない割合)、出典:デロイト トーマツ グループ

 企業がテクノロジー導入に不満を感じる背景では、「データの品質」(57%)が最も多く挙げられるなど、企業が自社の保有しているデータの活用に苦戦していることがうかがえるという。この他にも、ITリソースや予算の不足、アプリケーション間の統合における障壁なども挙げられ、社内デジタル環境の整備に課題が見られるとしている。

調達部門でデジタルテクノロジーを有効活用する上での主な障壁は?(最大3つまで選択)、出典:デロイト トーマツ グループ
調達部門でデジタルテクノロジーを有効活用する上での主な障壁は?(最大3つまで選択)、出典:デロイト トーマツ グループ

 これらの結果からデロイト トーマツ グループは、社内外でさまざまなリスク要因が増加し、調達の役割が変化しこれまで以上に複雑になっていると指摘。その解決策を探る最大の手段がデジタルトランスフォーメーション(DX)だとし、大半のCPOがその重要性の高まりを実感する。ただ、多くの企業がテクノロジー導入に満足しておらず、有効な活用施策や社内外の変革といった課題に対し腐心しているのが現状だとした。

 テクノロジーを有効施策とするには、明確なデジタル戦略を策定する必要があり、購買オペレーションの効率化や自動化から、コアとなる調達活動への有用情報抽出まで、幅広い領域でのソリューション検討を進めていくことが鍵になるとしている。

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