新入社員203人の入社手続きをオンラインで完結--必要な情報を社員自ら入力

TechRepublic Japan Staff

2020-04-03 06:45

 医療や介護での人材紹介派遣サービスのTSグループ(大阪市北区)は労務手続き支援SaaS「SmartHR」を4月から活用開始した。新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、紙で進めていた入社手続きを非対面にする。SmartHRが4月2日に発表した。

 TS工建、ティスメ、メディアメイドの3社で構成されるTSグループは2004年の創業時に開始した建設業界での人材紹介や人材派遣の経験を生かして、2006年から医療や介護、保育の人材紹介と人材派遣を展開している。2019年には派遣社員を含めた従業員数は4000人を超えている。

 2020年から新入社員の受け入れは、4月から1カ月間の集合研修を経て5月のゴールデンウィーク明けから現場に配属する計画となっていた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、入社式と集合研修の5月への延期を決定、新入社員203人は4月1日から在宅でのオンライン研修を進めている。通常であれば、対面での受け渡しと押印が必要な入社手続き書類の対応が課題となった。

 SmartHRはオンラインで雇用契約書を締結可能。入社手続きも従業員本人がスマートフォンやPCから従業員情報を入力するだけで必要書類を自動で作成し、ウェブから役所に電子申請ができ、対面での受け渡しや押印は不要になる。

 従業員の手続きごとに「ToDoリスト」のテンプレートをカスタマイズ可能。入社時の必要書類や退職時の備品の回収リストといった進捗管理に活用できることで属人化を防いで一元管理できると説明。雇用契約締結や入社手続きだけでなく、年末調整をはじめとした人事労務に関連する手続きも効率化できるという。

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