NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、自社のインターコネクトサービス「Flexible InterConnect」において「XaaS(ザース)事業者向け接続機能」の提供を開始した。XaaSとは、情報システムの構築や運用に必要なさまざまな資源をインターネットなどを通して提供・利用可能にするサービスの総称。
提供イメージ図(出典:NTT Com)
同機能によりXaaSを提供する事業者は、自社のサービスをFlexible InterConnectの接続先として追加し、「閉域網上で利用できるサービス」として提供することが可能になる。
ユーザー企業ではセキュリティや安定性の観点から、インターネットではなく閉域網でXaaS事業者のサービスを利用したいというニーズが増加している。一方で、XaaS事業者が自社サービスを閉域網で提供するには、ネットワークに関する専門的な知識や技術に加え、データセンターとの契約やネットワーク機器への投資が必要だった。NTT Comは、同機能によりこれらの課題を解決し、XaaS事業者が安全かつ安定した閉域環境でサービスを提供することを可能にしたという。
XaaS事業者向け接続機能には、Flexible InterConnectのポータルサイト上で、閉域網で利用できるXaaSが一覧で表示される「カタログ機能」がある。この機能によってFlexible InterConnectに接続したXaaSは、同サービスとNTT Comの企業向けVPN(仮想専用線)「Arcstar Universal One」のサービス利用者にオンデマンドで接続できる「接続先」として表示されるようになる。
またエンドポイントへの接続で、安全かつ安定したサービスの提供が可能になったとしている。Flexible InterConnect内のエンドポイント(ルーターかポート)に接続するだけで、複数のユーザー企業に対して閉域接続でXaaSを提供できる。ユーザー企業ごとに論理的に分割された通信を行うため、安全な環境でサービスを提供できるという。
さらに、XaaSをクラウド基盤上で構築してサービス提供している場合にも簡単に接続可能で、NTT Comのクラウドサービス「Enterprise Cloud」をはじめ、「Amazon Web Services」「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」との接続にも対応する。