サイオステクノロジーは、米国のDataStaxが提供する「Apache Cassandra」を中核とした分散データベース「DataStax Enterprise」の国内におけるライセンス販売と導入・運用支援サービスの提供を開始した。
DataStax Enterpriseは、Apache Cassandra上に構築された無停止運用を可能にする全てのノード(ネットワークの接点や分岐点、中継点)がアクティブな分散データベース。パブリッククラウドやオンプレミスなど利用環境を問わず、高速かつ拡張性に優れたデータを処理し、容易な操作性や自動化によって初心者のDBA(データベース管理者)や DevOps要員でも熟練者のような運用管理ができるようになるという。年単位・ノード単位のサブスクリプション形式で提供され、運用まで一貫したサポートも可能だとしている。
近年のビッグデータ活用においては、より拡張性の高いデータベースが必須となっている。大規模データの高速処理が可能なNoSQL型のデータベースとしてApache Cassandraの利用が増加していたが、オープンソースであるApache Cassandraを商用サービス基盤として採用する際に高い品質を担保するサービスはなかったという。DataStax Enterpriseはこういった課題を解決するサービスとして、McDonald’sやCisco Systems、ソニーなどの先進企業を中心に採用が増加しているとのことだ。
サイオステクノロジー 上席執行役員の黒坂肇氏は「5G(第5世代移動通信システム)時代の幕開けとともに、より大量のデータを高速に処理するニーズが高まる金融、製造、輸送、広告、コンテンツ、XaaS(ザース)などの事業領域でAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)エコシステムの実現を目指す企業や機関向けに、API管理やサブスクリプション収益モデルの確立に加え、ビッグデータ管理も含めたサービスを提供していく」と述べている。