枚方市、残業抑止ツールで意識改革--既存システムと連携、手順を変えずに申請

藤代格 (編集部)

2020-04-20 07:15

 「マイカタちゃいます、ひらかたです」で有名な大阪府枚方市は、1月27日から残業抑止ツール「FUJITSU Software TIME CREATOR」を導入。職員一人ひとりの時間への意識を改革し、生産性を向上させるという。4月15日、開発する富士通エフサス(川崎市中原区)が発表した。

 勤務開始前1時間、終了後30分以降を所属長の事前申請、承認なく働く場合、5分ごとに警告画面を表示。3回目の表示でPCを自動でシャットダウンするという。

警告画面イメージ(出典:枚方市) 警告画面イメージ(出典:枚方市)
※クリックすると拡大画像が見られます

 対象は各学校園、保育所、市立ひらかた病院を除いた課長級以下の常勤職員約1900人。

 枚方市で活用していた、休暇、時間外勤務などの就業情報管理、扶養、通勤など手当の届出、年末調整における保険料控除申告といった幅広い申請届出業務をサポートできる富士通の自治体向けサービス「IPKNOWLEDGE 庶務事務V3」と府内で初めて連携。従来の運用を変えずに申請可能で、職員に新たな負荷をかけず、適時、適切な勤務実態を確認できるとしている。

活用イメージ(出典:富士通エフサス)
活用イメージ(出典:富士通エフサス)

 親会社の富士通との契約となり、導入と2022年9月30日までの保守業務とあわせ、全体で税込み4424万2220円の費用を見込むとしている。

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