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新着記事集:「負荷分散」

HPE、機械学習向けのコンテナー管理ソフトを日本で展開

國谷武史 (編集部)

2020-05-14 14:42

 日本ヒューレット・パッカード(HPE)は5月14日、2019年秋に発表したKubernetesベースのコンテナー管理ソフトウェア製品「HPE Container Platform」の日本での提供を開始した。オンプレミス環境での機械学習用途に向くという。

 HPE Container Platformは、オープンソースのコンテナーオーケストレーションツールのKubernetesをベースに、HPEが買収した人工知能の機械学習(AI/ML)を手掛けるBlueDataと、Hadoopなどを手掛けるMapRの資産を組み合わせたもの。同日のオンライン説明会でハイブリッドIT事業統括 製品統括本部長の本田昌和氏は、「AI/MLとビッグデータ分析に適しており、HPEの強みを発揮する領域の製品」と紹介した。

HPE Container Platformの構成要素
HPE Container Platformの構成要素

 今回の新製品は、将来的にクラウド環境を志向しつつも、現時点では企業内データセンターなどのオンプレミス環境におけるコンテナーアプリケーションを利用もしくは検討している企業の選択肢として用意されたものになるようだ。ストレージソリューション部長代理の野瀬哲哉氏は、企業がコンテナー環境を利用する上で(1)高度なスキルが必要、(2)パブリッククラウドでは制約、(3)従来製品は高額――の課題があると指摘した。

HPE Container Platformの稼働環境やレファレンスアーキテクチャー
HPE Container Platformの稼働環境やレファレンスアーキテクチャー

 HPE Container Platformでは、データ処理の特性に応じてHPE製のハイパーコンバージドインフラ製品やエッジコンピューティング向けサーバーもしくは他社製サーバーなどによるオンプレミス環境、またパブリッククラウド環境も稼働環境として選べる。その上でユーザーが柔軟にApache Sparkなどのアプリケーションを展開できるという。

 また、マルチテナントに対応しておりLDAPやActive Directoryと連携した利用と運用管理ができるほか、データの高速入出力機能、外部ストレージ連携も行える。また、「HPE ML Ops」という概念も打ち出す。データから初期の機械学習モデルを開発し、追加学習でモデル開発を進めながら、モデルの精度を高めていくライフサイクルであり、HPE Container Platformではこれが可能になるという。

ML Opsのイメージ
ML Opsのイメージ

 野瀬氏は、旧BlueDataからの顧客という海外の証券会社の事例も挙げた。この証券会社では10種類以上のHadoopクラスターがサイロ化した状態で存在し、これをBlueDataで統合しているとのこと。「大規模なデータの統合基盤化のために使用するパターンが多く、迅速に実行できる点がメリットになる」(野瀬氏)

 同社は、データ分析基盤を既に構築しており刷新を検討している企業と、これから新規でデータ分析基盤を構築する企業、あるいは先述の証券会社のようなデータ基盤統合を必要としている企業を新製品の販売先に見込む。

 ライセンス購入時は、まずハードウェア別でHPE製品(Apollo、Synergy、Edgeline)を稼働環境とする「HPE Select」と、それ以外とする「Universal」のどちらかを選ぶ。その上でHPE Container Platform単体ライセンスか、HPE ML Opsを含めたライセンスを選択する。費用はCPUコア単位での課金になる。なお、サポートの「HPE Pointnext Advisory & ProfessionalServices」の契約も必須になる。同社ではKubernetesのトレーニングサービスの利用も推奨している。

 なお、パブリッククラウド環境下でコンピューティングリソースが頻繁に変動するような状況での課金は想定していないという。あくまでオンプレミスでのビッグデータAI分析用途を主眼に置いているようだ。事前に導入環境のアセスメントも必要になるという。

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