IBM、人員削減の報道を否定せず

Asha Barbaschow (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-05-25 10:13

 IBMは、従業員のレイオフに関する米ZDNetからの問い合わせに対して、解雇の計画があることを否定しなかった。そして、職務の空きができた際に復帰する機会を提供すると述べた。

IBM CEO Arvind Krishna
IBMのArvind Krishna CEO

 同社の広報担当者は「定期的に実施している業務体制評価の一環として、高い価値をもたらす成長機会に向けて事業の位置付けを見直すとともに、クライアントの要求をより優れたかたちで満たすために、体制を簡素化しようとしている」とした。

 「従業員は新たなスキルを身に付ける機会を得て、職務の空きができた際に応募することになる」(広報担当者)

 IBMは2019年12月時点でおよそ35万2600人の従業員を抱えている。

 The Wall Street Journalは、IBMで数千人の従業員が職を失う可能性もあると報じている。

 同紙は米国時間5月21日のIBMの声明を引用し、「競争の激しい市場において、IBMの取り組みは高い価値を有するスキルを絶えず再構成していく柔軟性を必要としており、ワークフォースに関する意思決定は当社事業の長期的な利益のためのものだ」と伝えている。

 最高経営責任者(CEO)Arvind Krishna氏は、4月に就任した。

 Krishna氏は、同社の決算について語るなかで、新型コロナウイルスの影響で技術投資が滞っている不透明な時期において、同社は大企業が真っ先に選ぶパートナーであり続けているとコメントした。

 IBMは人員削減について、新型コロナウイルスの影響による景気後退への対応ではなく、アジリティーの向上を目的としたものだと述べたとされている。

 Krishna氏は4月、IBMの戦略の柱として、信頼と透明性、強力なテクノロジー、サービス、顧客ファースト、成長などを挙げていた。人員削減については言及していなかった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]