Microsoftが4月に「Windows Virtual Desktop」(WVD)の2020年春のアップデートを発表したとき、以前から約束していた「MSIX App Attach」への言及はなかった。同社は当時、この新機能をいつどのように提供するかを明らかにしなかった。だが今回、「Windows 10 Enterpriseマルチセッション」のパブリックプレビュー版で同機能がサポートされたことが明らかになった。
提供:Microsoft
MSIX App Attachを利用すれば、さまざまなアプリケーション向けの複数のマスターイメージや、仮想化されたアプリすべてを単一のイメージにパッケージ化する機能を維持する必要がなくなる。パッケージ化されたアプリケーションを仮想マシン(VM)以外の場所に保存しておき、必要になった時点で個別にアタッチできるようになる。Microsoftによると、これは従来型アプリの階層化/ストリーミングの殻を破るものだ。
App Attachの追加により、Microsoftが過去2年間推進してきたWindowsのパッケージ形式「MSIX」は、WVDのような仮想化環境でさらに便利になる。要するに、アプリケーションがイメージから切り離されるため、再イメージ化の必要性が低下し、社内全体でパッケージ形式が同じになり、OSイメージ内のアプリと区別がつかなくなるのだ。
MicrosoftはMSIX App Attachをさらに利用しやすくするWindows 10 Enterpriseマルチセッションのパブリックプレビュー版を提供開始したことを、米国時間6月2日に明らかにした。新しいイメージは「Azure Image Gallery」にある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。