Microsoftは先ごろ、「Windows 10」で従来版「Microsoft Edge」ブラウザーを非推奨にすると発表し、Windows 10ユーザーに対して新しいChromium版Edgeの自動配信を開始した。
Microsoftは、新しいChromium版Edgeからブラウザーの提供方針を変え、この20年にわたってInternet Explorer(IE)をWindowsに搭載してきたように、OSとブラウザーを当時に提供するのを止めた。Chromium版Edgeは、「macOS」「iOS」「Android」「Windows 7」でも利用できる。
1月の新しいEdgeの安定版リリースに先立ってMicrosoftが説明したように、今後は「Windows Update」を通じてWindows 10搭載PCにEdgeを配信する一方で、必要があれば配信をブロックできるように「Edge Blocker Toolkit」を企業に提供する。Windows 10ユーザーはこれまで、新しいEdgeを手作業でダウンロードしてインストールしなければならなかった。
Ghacksが報じているように、Microsoftはサポート資料「KB4541301」「KB4541302」「KB4559309」を公開し、Windows 10の「1803」と「1809」、「1903」と「1909」、「1803」から「2004」までのバージョンを対象として、Edgeの自動配信について詳しく説明している。
サポート資料には「Microsoftは、新しいChromiumベースのMicrosoft Edgeをリリースした。この新しいバージョンでは、拡張機能とウェブサイトに関してクラス最高の互換性を発揮する。さらに、この新しいバージョンでは、サポートされている全てのOSプラットフォームを対象とした最新のレンダリング機能、先進のウェブアプリケーション、強力な開発者ツールのサポートを提供している」と記されている。
新しいEdgeがWindows Updateを通じて自動配信されるようになったことで、従来のEdgeは廃止される。設定やパスワード、お気に入りは、新しいEdgeに自動的に引き継がれる。
Microsoftは、GoogleによるChromiumのアップデートサイクルに従い、DevチャネルとBetaチャネルでのリリースとともに、6週間おきに安定版をリリースする。
Microsoftによると、新しいEdgeをインストールした後は、スタートメニューのピン留めとタイル、ショートカットが新版Edgeに移行するという。既存のタスクバーのピン留めとショートカットも引き継がれ、新しいEdgeがタスクバーにピン留めされる。
デスクトップ上にもショートカットが表示され、旧版Edgeを起動しようとすると、新版Edgeにリダイレクトされる。また、新版Edgeを配信するアップデーターはアンインストールできない。
Microsoftは3月に、自動入力のために保存していた認証情報がダークウェブで見つかったらユーザーに通知するEdgeの新機能「Password Monitor」を発表した。
Microsoftは、新型Edgeのバーティカル(縦型)タブや、ウェブコンテンツをコピー&ペーストするためのスマートコピー機能、「Bing」で検索するユーザー向けのプライベートモード、「Immersive Reader」機能にも取り組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。