UiPathは、厚生労働省が発表した「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金」と新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例「雇用調整助成金」に関して、企業における申請業務の負担を軽減するため申請書準備作業を自動化するワークフローを新たに日本で開発した。開発されたワークフローとソフトウェアロボットは2020年末まで無償で提供される予定だ。
「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金」は新型コロナウイルスに感染した、または風邪症状など新型コロナウイルスに感染したおそれのある小学校などに通う子どもの世話を保護者として行うことが必要となった労働者に対し、有給(賃金全額支給)の休暇(労働基準法上の年次有給休暇を除く)を取得させた事業主に対する助成金制度。同制度のワークフローについては、KDDI人事本部の協力のもと概念実証(PoC)を実施し、今回の提供につなげることができた。
また雇用調整助成金とは、景気の後退など経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされ、雇用調整を行わざるを得ない事業主が、労働者に対して一時的に休業、教育訓練または出向を行い、労働者の雇用を維持した場合に、休業手当、賃金などの一部を助成するもの。今回新型コロナウイルス感染症の影響を受け、事業活動の縮小を余儀なくされた事業主を対象に、雇用調整助成金の支給要件を緩和する特例措置が設けられている。
これらの助成金制度を利用するには、賃金体系や雇用体系が異なる従業員を対象に、申請に該当する日数や時間数が異なる各従業員の情報を集約して、企業側が申請していく必要がある。また対象となる従業員が多いほど、その申請書の準備には相応の時間がかかる。
新たに開発されたワークフローは、利用方法のマニュアルと実行環境であるロボットをパッケージにして提供される。UiPathの既存ユーザーだけでなく、新規ユーザーについても、特設サイトから申し込むことでソリューションキットを利用できるようになる。