Purity//FAではスナップショットやレプリケーション、クラウドバックアップなど多様なデータ保護機能を提供してきた。前版となるPurity//FA 5.0では、クラスタを構成する「ActiveCluster」を実装したが、Purity//FA 6.0から加わったActiveDRは、災害などによる被害からの回復処置もしくは予防処置の観点から実装したデータ保護機能である。
Kixmoeller氏は「従来は15分ごとに転送していたが、ある拠点がデータを受け取ったタイミングで別の拠点にレプリケーションを実行する。遅延は数秒にすぎない」と述べ、ゼロに近いRPO(目標復旧時点)をグローバルで実現できると説明した。
ActiveDRはActiveClusterと同様にハードウェアやライセンスの追加は不要なため、Purity//FA 6.0へアップグレードするだけで利用できる。なお、ActiveDRは「VMware Site Recovery Manager」などと組み合わせて運用することも可能だ。
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//FA Filesは2019年4月に買収したCompuverdeの技術を基盤としたファイルシステム。ファイルストレージ用プロトコルとブロックストレージ用プロトコルを統合し、マルチプロトコルアクセスを実現。当然ながら重複排除によるデータ削減やRAID、フラッシュ管理機能も利用できる。「競合他社はブロックにアドオンする形で実装し、管理を煩雑にしている」(Kixmoeller氏)と、同社が得意とするシンプルな形で管理可能だと説明した。
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ピュア・ストレージ・ジャパン 代表取締役社長 田中良幸氏
Pure Storageは1年50TB以上を新規契約した企業に最初の3カ月間、または24カ月の契約で6カ月間、無償提供する「Pure as-a-Service」プログラムを実施しているが、「日本でも近々にプロモーションを開始する」(ピュア・ストレージ・ジャパン代表取締役社長 田中良幸氏)