Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間7月13日、SD-WANを手がけるSilver Peakをおよそ9億2500万ドル(約990億円)で買収する契約を締結したと発表した。HPEは同社の「Aruba」事業部門にSilver Peakを統合し、SD-WAN市場での立場を強固にする計画だ。
Silver PeakのSD-WAN製品は、エンタープライズグレードのセキュアなSD-WAN接続への迅速な移行や、アプリケーションパフォーマンスの向上、コストの削減で企業やサービスプロバイダーを支援することを目的としている。
HPEは、リモートワークというトレンドが続くとともに、企業ネットワークでのIoTデバイスの採用が急増していることで、SD-WANサービスに対する需要が高まり続けると予測している。同社はSilver Peakの能力を、Arubaのエッジサービスプラットフォームに統合することで、エッジからクラウドまでを網羅するという戦略の強化と、分散クラウドモデルへの注力をさらに推進していくと述べた。
HPEの最高経営責任者(CEO)Antonio Neri氏は、「HPEはエッジがもたらす機会をいち早く察して行動に出た企業だ。この(エッジという)トレンドはコロナ後の世界で加速していく」と述べ、「今回の買収により、われわれは、真の分散クラウドモデルを実現し、あらゆる場所のアプリケーションとデータにクラウドのエクスペリエンスをもたらす、エッジからクラウドまでを網羅するという戦略を加速させていく。Silver Peakの革新的なチームと技術は、顧客がネットワークをモダナイズし、変革して、あらゆるエッジからクラウドへのセキュアな接続を実現する上で有用となる重要な機能をもたらす」と続けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。