ロッテ、凸版印刷の顧客データ統合基盤を採用

NO BUDGET

2020-08-28 14:21

 ロッテは、凸版印刷の「ID統合プラットフォーム」を採用した。同社では、自社の公式オンラインショップやファンコミュニティーを個別に管理・運用してきたが、顧客IDを統合することで、多様なサービスを1つのIDで利用できるようにし、顧客の利便性を高めつつ、データ起点のマーケティングに活用できるようにした。

LOTTE Membership(左)と LOTTE land(右)(出典:凸版印刷)
LOTTE Membership(左)と LOTTE land(右)(出典:凸版印刷)

 共通のIDでサービス提供する「LOTTE Membership」を開設し、そこから公式オンラインショップやさまざまなキャンペーン企画に参加できるファンコミュニティー「LOTTE land」にログインできるようにした。

 ID統合プラットフォームでは顧客登録、ログイン、退会などの基本的な顧客管理の機能に加え、外部連携するAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)群を搭載することで、ロッテが提供する複数のサービスへのシングルサインオンを可能にする。また、共通基盤化することでデジタル広告、店頭プロモーション、DMP(データマネジメントプラットフォーム)やMA(マーケティングオートメーション)などの外部サービスともスムーズなデータ連携を可能にする。さらに、これまで多くの個人情報を扱うウェブサイトを開発、運用してきた凸版印刷の実績を基に、セキュリティレベルの高いシステム・運用体制を提供できるという。

 またロッテでは、凸版印刷のキャンペーンASP(アプリケーションサービスプロバイダー)サービス「Cam!Labo」も活用することで、多様なキャンペーン企画にも対応可能とし、顧客とのエンゲージメント強化にもつなげていく。

 同サービスは、キャンペーンやイベント内容に合わせて、必要な機能を活用して多彩なキャンペーンタイプに対応できる。足りない機能はカスタマイズで対応することで、よりユーザーに合わせたキャンペーンの提供が可能だとしている。

 応募数100万以上の大規模キャンペーンにも、必要な容量や同時アクセス数を算出できる。サーバーを設定・構築する際に、サーバー、ロードバランサー、スイッチ、電源、回線に至るまで全てを冗長化(二重化)し、凸版印刷側でトラフィック、CPU(中央処理装置)、リソースの占有状況を常に監視し、障害に対応する。

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