仙台市とKDDIが連携--地域のベンチャーやスタートアップの成長目指す

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2020-09-01 16:57

 宮城県仙台市とKDDIは、東北における地域のベンチャー企業やスタートアップ企業の成長を促進する起業家人材の育成に向けた連携協定を締結した。

 この協定を通じて、仙台市が有する起業家やスタートアップ企業の支援基盤に、KDDIが有する5G(第5世代移動通信システム)、AI(人工知能)、IoTなどの先端技術や長年のベンチャー企業支援の経験を掛け合わせ、仙台市が主催するプログラム・イベントやKDDIの共創パートナー企業と連携を図りながら、次世代地域産業をリードする人材の育成を進めるという。

 併せて、ITスキルの向上に向けた教育プログラムの実施などを通じて、地域産業のデジタル変革(DX)を推進するIT人材の育成を目指す。

具体的な取り組み(出典:仙台市、KDDI)
具体的な取り組み(出典:仙台市、KDDI)

 具体的には、KDDIの人的ネットワークを活用したメンタリングや、起業家育成イベント開催への協力などを実施する。また、KDDIの有するアジャイル開発セミナーなどを通じた新事業創出をリードする人材の育成・交流や、イベント開催などを通じた東北の各大学、高専生の起業マインドの醸成を進める。IT人材の育成では、ベンチャー企業やスタートアップ企業、支援者、社会人などを対象としたIT教育だけでなく、子どもたちや社会人のプログラミング受講機会の支援なども行う。

仙台市の起業支援の主な取り組み(出典:仙台市、KDDI)
仙台市の起業支援の主な取り組み(出典:仙台市、KDDI)

 仙台市は2019年12月、スタートアップ企業の支援を強化するため、産学官金の連携体である「仙台スタートアップ・エコシステム推進協議会」を設立し、2020年7月には政府が推進する「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に選定された。

 KDDIは、これまで仙台市が主催する起業家育成プログラム「東北グロースアクセラレーター」や、起業家応援イベント「SENDAI for Startups!」への協力、また東北6県を対象とした起業家の成長支援プログラム「Tohoku Future Builders」の開催などを通じて、東北地域のベンチャー企業やスタートアップ企業の成長に向けて、交流・協力を行ってきたという。

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