上司によい印象を持たれたければ、経営陣に働きかけ、あなたが提案するデジタル技術主導のビジネス改革計画を、取締役会に支持してもらう必要がある。
もちろん、本業で着実に仕事をしていくことは評判を築く上で重要だ。しかし職場の外で活動をすることで、エンゲージメントスキルを高めることができる。この記事では、人的ネットワークを広げるための5つのヒントを紹介する。
1.経験の幅を広げて、知識を深める
Trainlineの最高技術責任者(CTO)Mark Holt氏は、経験の蓄積はどんなITプロフェッショナルにとっても非常に重要だと話す。同氏は、オフィスの外に出て外部の技術コミュニティと交流することの重要性をスタッフに伝えている。これには、イベントへの招待状を他の人に回すことも含まれるという。
「外に出れば、他の人が何を話しており、業界で何が流行っているかを聞くことができる。人的ネットワークを築いて、自分が話をすることができる人の集うコミュニティを作ることが大切だ」と同氏は言う。
Holt氏は、どんなITリーダーにとっても、セキュリティインシデントは「悪夢のシナリオ」だと話す。ITリーダーは、その状況に陥ったら、自分の人脈をたどって4、5人の人に電話をかけ、「助けてほしい」と頼むことができなければならない。
「セキュリティは極端な例だが、私は、ITリーダーが成功できるかどうかは、違う組織の経験をどれだけ多く生かせるかにかかっていると思っている。Trainlineでは定期的に、役員会議の最後に、似た分野で働いている他の企業の人に働きかけるよう参加者の誰かしらに依頼している」と同氏は述べている。
例えばHolt氏は、宝くじ会社のCamelotで非常勤の役職に就いているが、そのことが経験の幅を広げる上で非常に役立っているという。「これは、自分が信じていることについて考えてみる絶好の機会だ」と同氏は述べている。
2.社外の役割を引き受けることで新しい視点を得る
Aldermore Bankの最高データ責任者Hany Choueiri氏は、本業以外に、社外で業界関係の役職をいくつも引き受けている。同氏は、経営幹部としてのリーダーシップスキルを養うには、こうした社外の役職を経験することは必要不可欠だと話す。