Microsoftは米国時間9月22日、「Azure Communication Services」(ACS)をパブリックプレビューとして公開したと発表した。同社はACSについて、「Azure」でホストされる「フルマネージドコミュニケーションプラットフォーム」と説明している。ACSでは、ビデオ通話やチャット、SMSテキストメッセージングなどのサービスを、「Microsoft Teams」サービスと同じプラットフォームを使用して構築できる。
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Microsoftによると、顧客やパートナーはこれらのコミュニケーションサービスを自社のアプリケーションに追加する簡単な方法を求めているという。世界的な新型コロナウイルスのパンデミックを受け、リモート接続の必要性が生じたことから、これらのサービスの重要性が一層高まっているとMicrosoftは述べた。
ACSを使用すると、顧客やパートナーは、「わずか数行のコードで」音声通話やビデオ通話、SMSテキストメッセージの機能を自社のモバイルアプリやデスクトップアプリ、ウェブサイトに追加できる。Microsoftは、2020年はオンライン開催となった「Ignite」カンファレンスの開幕初日と同じタイミングで行われた発表で述べた。開発にとって使いやすいAPIとSDKが用意されている。これらの機能は、事実上どのようなプラットフォームやデバイスでも利用可能だという。
Teamsで使用されていることが証明しているように、ACSのプラットフォームは実績のあるグローバルなプラットフォームだとMicrosoftは説明している。
Microsoftの「Dynamics ERP/CRM」チームも、ACSを使用し、コミュニケーションサービスを「Dynamics 365 Customer Service」サービスのオプションとして追加する。このACSをベースにしたDynamics 365 Customer Serviceの新しいボイスチャネルのプライベートプレビューを提供する予定だ。
顧客が利用できる最初のサービスは、音声通話とビデオ通話、チャットだ。SMSとテキストメッセージの統合は10月に予定されている。インバウンドコール(着信)とアウトバウンドコール(発信)の電話機能をサポートし、エンドツーエンドのコミュニケーションを実現する「Phone Numbers」も10月に提供予定だ。Microsoftによると、Phone Numbersサービスは、SIPを使用する既存のオンプレミス機器やキャリアネットワークと「近いうちに」統合される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。