MS「Azure Communication Services」、ビデオ通話やチャット、SMS機能を容易にアプリに追加可能

Mary Jo Foley (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-09-23 11:54

 Microsoftは米国時間9月22日、「Azure Communication Services」(ACS)をパブリックプレビューとして公開したと発表した。同社はACSについて、「Azure」でホストされる「フルマネージドコミュニケーションプラットフォーム」と説明している。ACSでは、ビデオ通話やチャット、SMSテキストメッセージングなどのサービスを、「Microsoft Teams」サービスと同じプラットフォームを使用して構築できる。

Microsoft
提供:Microsoft

 Microsoftによると、顧客やパートナーはこれらのコミュニケーションサービスを自社のアプリケーションに追加する簡単な方法を求めているという。世界的な新型コロナウイルスのパンデミックを受け、リモート接続の必要性が生じたことから、これらのサービスの重要性が一層高まっているとMicrosoftは述べた。

 ACSを使用すると、顧客やパートナーは、「わずか数行のコードで」音声通話やビデオ通話、SMSテキストメッセージの機能を自社のモバイルアプリやデスクトップアプリ、ウェブサイトに追加できる。Microsoftは、2020年はオンライン開催となった「Ignite」カンファレンスの開幕初日と同じタイミングで行われた発表で述べた。開発にとって使いやすいAPIとSDKが用意されている。これらの機能は、事実上どのようなプラットフォームやデバイスでも利用可能だという。

 Teamsで使用されていることが証明しているように、ACSのプラットフォームは実績のあるグローバルなプラットフォームだとMicrosoftは説明している。

 Microsoftの「Dynamics ERP/CRM」チームも、ACSを使用し、コミュニケーションサービスを「Dynamics 365 Customer Service」サービスのオプションとして追加する。このACSをベースにしたDynamics 365 Customer Serviceの新しいボイスチャネルのプライベートプレビューを提供する予定だ。

 顧客が利用できる最初のサービスは、音声通話とビデオ通話、チャットだ。SMSとテキストメッセージの統合は10月に予定されている。インバウンドコール(着信)とアウトバウンドコール(発信)の電話機能をサポートし、エンドツーエンドのコミュニケーションを実現する「Phone Numbers」も10月に提供予定だ。Microsoftによると、Phone Numbersサービスは、SIPを使用する既存のオンプレミス機器やキャリアネットワークと「近いうちに」統合される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]