EOSネットワークに使用されているブロックチェーンプロトコル「EOSIO」を開発した企業であるBlock.oneは米国時間10月6日、Google CloudがEOSネットワークのブロックプロデューサー(BP)になるための手続きを進めていることを明らかにした。BPは、スタンバイブロックプロデューサー(SBP)とともに、EOSのガバナンスに関する投票権を持っている。
2018年にスタートしたEOSネットワークは、オープンソースのEOSIOフレームワークに基づく分散型のパブリックブロックチェーンだ。EOSは、1秒当たりのトランザクション処理能力を改善すること、プライベートブロックチェーンとパブリックブロックチェーンの両方をサポートすること、多様なスマートコントラクトに対応することを目指している。
Block.oneによると、Google Cloudはクラウドサービスや光ファイバーネットワークを所有しているため、同社がEOSに関心を持っていることは、パブリックブロックチェーンネットワークとは「非常に相性がいい」という。
Block.oneによれば、Googleは数カ月前にEOSのネットワークについて詳しく知るためにコンタクトを取ってきたという。
もしGoogle CloudがBPとして受け入れられれば、同社はEOSのセキュリティやスケーラビリティー、分散化などの問題について発言権を持つことになる。
ただしそれには、まずGoogle CloudがEOSネットワークの既存のトークンホルダーによってBPに選出されなくてはならない。BP候補になるための条件は常に変化し続けている。
Block.oneは、米ZDNetの取材に対して、「EOSネットワークのスピードは速く、投票状況の変化は直ちに計算されるため、私たちがそう望めば、非常に迅速に変化を起こすことができる」と述べた。「それが起こるかどうかは、Google Cloudや、EOSネットワークのコミュニティーとの関わり方に関する同社の計画によるだろう。トップ21が常にEOSのトークンホルダーの集約された意思をリアルタイムに反映したものになるように、EOSでの投票には上限がなく、継続的に行われている。このためGoogle Cloudは、私たちの基準に照らして常に評価されていくことになる。これは、全てのブロックプロデューサー候補に言えることだ」
Block.oneは、EOSのBP候補になるための条件は「排除するためのものではなく、取り込むため」に設けられたものであるため、Google Cloudが基準を満たすことは可能だと「確信している」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。