Oktaは米国時間10月7日、「Okta Devices Platform Service」向けの新たなSDKとAPIを発表した。開発者は生体認証やプッシュ通知を活用したサインイン機能をアプリに搭載できるようになる。

今回の動きは、よりスムーズかつセキュリティを強化した、パスワード不要のサインインというより幅広い取り組みの一環だ。「Okta Devices SDK」および「Okta Devices API」により、開発者はプッシュ通知や「FaceID」などの生体認証を活用した、ブランド化されたユーザー認証機能をモバイルアプリに組み込めるようになる。
Oktaによると、セキュリティサービスや認証サービスは、モバイルを第一に考えたワークフローやテクノロジーを取り入れる必要があるという。
同社はDevices Platform Serviceで以下のことを実現しようとしている。
- 「Okta Verify」テクノロジーを搭載し、モバイルアプリケーションでプッシュ通知と生体認証を活用するスムーズなログインエクスペリエンス
- すべてのチャネルで顧客体験を考慮し、エンゲージメントを高めることを重視したオムニチャネル型のエクスペリエンス
- デバイスの紛失/盗難時のセルフサービスオプションを含む、エンドユーザーに対するOkta登録デバイスの可視性と管理機能の提供
Devices SDKとDevices APIは、2021年第1四半期に初期アクセスが提供される。
またOktaは、Salesforceとパートナーシップを組み、「Work.com」スイートでアイデンティティサービスを連携させることも発表した。
さらに同社は「Okta Advanced Server Access」をアップデートし、「Okta Workflows」を通じたノーコードによる自動化機能の統合や、サードパーティーのプロバイダーを通じたスケーラビリティーの拡大を図る。これらの機能拡張は、クラウドベースのアイデンティティーインフラの規模拡大を目指すものとなっている。
Okta Advanced Server Accessdで、DevOpsチームはアイデンティティとアクセスポリシーの一貫性を維持しながら、パブリッククラウドでリソースを構成できるようになる。またロールベースのアクセス制御を利用できるほか、コンプライアンスの要件に対応することも可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。