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SAPの第3四半期決算は減収--コロナ禍影響

Charlie Osborne (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2020-10-27 14:28

 SAPは現地時間10月25日、2020年第3四半期決算(2020年7〜9月期)を発表した。新型コロナウイルスの影響で減収となったほか、クラウド事業などが影響を受けているという。

 第3四半期の国際財務報告基準(IFRS)に基づく売上高は、前年同期比4%減の65億4000万ユーロ、非IFRSベースの固定通貨換算ベースでは横ばいだった。1株あたり利益はIFRSベースで1.32ユーロ、非IFRSベースでは1.70ユーロだった。

 第2四半期の売上高は、IFRSベースで67億4000万ユーロとなっていた。

 第3四半期の営業利益は、IFRSベースで前年同期比12%減の14億7000万ユーロ、非IFRSベースでは1%減少して20億700万ユーロ(固定通貨換算ベースは4%増)となった。

 SAPは営業利益の減少について、「主として、株式報酬費用が前年同期より増加したため」と説明している。

 1〜9月の営業キャッシュフローは、「事業再編費用と税金の支払いが減少した」ことにより、前年同期比54%増の50億9000万ユーロとなった。

 クラウドのバックログは66億ユーロ、クラウドの売上高はIFRSベースで前年同期比11%増の19億8000万ユーロだった。非IFRSベースでは10%増、非IFRSの固定通貨換算ベースでは14%増となった。ソフトウェアライセンスの売上高は、IFRSベースと非IFRSベースで前年同期比23%減の7億1000万ユーロ、非IFRSの固定通貨換算ベースでは19%減だった。

 クラウドとソフトウェアの売上高は、IFRSベースで前年同期比2%減の55億4000万ユーロ、非IFRSの固定通貨換算ベースでは2%増となった。

 「SAP S/4HANA」の導入顧客は第3四半期に500社増加して、SAP S/4HANAの顧客数は前年同期より20%増加し、1万5100社を上回った。

 SAPが報告する4つの主要事業セグメントである「Applications, Technology & Support」「Qualtrics」「Concur」「Services」も、第3四半期を通じてパンデミックの継続的な影響を受けたようだ。

 Applications, Technology & Support部門は、前年同期比2%減の51億7000万ユーロだった。

 出張、経費精算、請求書管理システムを扱うConcur部門の売上高は、前年同期比14%減の3億5700万ユーロとなった。固定通貨換算ベースでは10%減だった。クラウドの成長が約6%ポイント減少したのは、Concurが原因だとみている。

 Qualtricsの売上高は1億6900万ユーロで、前年同期比22%増だった。

 デジタルトランスフォーメーションとインテリジェンスを含むServices部門の売上高は、前年同期比16%減の7億5300万ユーロとなった。

 「コンサルティングプロジェクトの大半は、引き続きリモートで効率的に提供されており、特にSAPのプレミアムサービスは依然として高い需要がある。その一方で、グローバルトレーニングセンターの再開遅延により、トレーニング事業が影響を受けた」(同社)

 SAPは、2020年通年の事業見通しを変更した。新型コロナウイルスの第2波のさなか、一部で再びロックダウンが導入されたため、「2020年の終わりまでに、Concur事業の出張関連の売上高が意味のある回復をすることは期待していない」という。

 また同社は2020会計年度の見通しについて、クラウド事業の売上高の予想を83〜87億(非IFRSベースの固定通貨換算ベース)から、80〜82億に修正している。

 クラウドおよびソフトウエアの売上高も、これまでの234〜240億ユーロから、231〜236億に引き下げた。総売上高は、当初の278〜285億ユーロではなく、272億〜278億ユーロになるとみている。

 一方、キャッシュフローについては、これまでの50億ユーロ以上から60億ユーロへと、予想を引き上げた。

 最高経営責任者(CEO)のChristian Klein氏は、「新型コロナウイルスが当社の顧客に転換点を生み出している」とした。「エンタープライズが回復力を得て、より強く危機を乗り越えられる立場につく上で、真の事業変革とともにクラウドへの移行が不可欠になっている。当社は顧客やパートナーとともに、いかにデジタルな世界でビジネスを動かすかということについて、革新、改革していく」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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