Adobeは米国時間11月9日、マーケター向けのワークマネジメントプラットフォームのWorkfrontを15億ドル(約1600億円)で買収する契約を締結したと発表した。Adobeは「Adobe Experience Cloud」にWorkfrontの機能を統合する計画だ。Adobe Experience Cloudは、マーケティングカスタマイゼーションやコンテンツデリバリー、データアナリティクス、コマース、アドバタイジング、カスタマージャーニーなどに重点を置くプラットフォームだ。
WorkfrontのソフトウェアやAPIは、マーケターが、効率的にコンテンツの管理、マーケティングキャンペーンの計画や追跡を行ったり、複雑なワークフローをチームを横断して実行するために利用している。
Workfrontのサービスには、中核的なワークマネジメントプラットフォームのほか、戦略とプランニングプラットフォームの「Align」、インテグレーションプラットフォーム「Fusion」、さらに「Workfront Scenario Planner」などがある。
Adobeは、Workfrontの製品とExperience Cloudを組み合わせることで、マーケティングチームの効率性とコラボレーション、生産性を向上させるとしている。
Adobeのデジタルエクスペリエンス部門を率いるAnil Chakravarthy氏は、「AdobeとWorkfrontが力を合わせることで、顧客エクスペリエンス管理におけるAdobeのリーダーシップが加速され、デジタルエクスペリエンスの発案から実現に至るまでのライフサイクル全体にわたる先駆的なソリューションが提供される」と述べた。
Workfrontは3000社の顧客と100万人のユーザーを抱えており、その多くは大企業となっている。WorkfrontとAdobeの共通の顧客は約1000社におよび、Deloitte、Under Armour、Nordstrom、Prudential Financial、T-Mobile、The Home Depotなどが顧客となっている。
WorkfrontのCEO、Alex Shootman氏は買収完了後もWorkfrontを主導し、Chakravarthy氏の直属となる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。