日立製作所、テレワーク環境の早期立ち上げを可能にするマネージドサービスを提供

NO BUDGET

2020-11-12 11:56

 日立製作所は、サテライトオフィスでの勤務や在宅勤務など、テレワーク環境の立ち上げに向け、セキュアなクライアント環境の早期導入や柔軟な運用を可能にする「クライアントサービス(Citrix Cloud for Windows Virtual Desktop)」の提供を開始した。

 このサービスを利用することで、サテライトオフィスや自宅などからPC・タブレット端末などさまざまなデバイスを活用し、通常のオフィスと同じように働ける環境を最短2カ月で構築することができる。また、利用者数が最少200ユーザー、利用期間が最短1カ月からとなっているため、部署単位など小規模で利用を開始し、利用状況を見ながら変更や拡張することも可能だ。

サービスの概要
サービスの概要(出典:日立製作所)

 このサービスは、「Microsoft Azure」上で提供する仮想デスクトップサービス「Windows Virtual Desktop」と、仮想デスクトップの管理機能をクラウド環境で提供するシトリックス・システムズの「Citrix Cloud」を組み合わせ、日立が導入支援、運用までを担うマネージドサービスとして提供するもの。

 シトリックス独自のICA(Independent Computing Architecture)プロトコルを使うことで非常にレスポンスがよく、また暗号化やワンタイムパスワードを標準で利用できるリモートアクセス機能によってインターネットからセキュアにクラウドへ接続可能であり、快適かつ安全な仮想デスクトップ環境を実現できる。

 ICAプロトコルでは、サーバー側へはクライアントから画面、キーボード、マウス信号のみを転送し、サーバーでは実行した結果を圧縮・暗号化して送信する。また、画面の差分のみを暗号化して送受信するため、どんなネットワーク環境においても遠隔操作をユーザーに意識させない、高いパフォーマンスを提供するとしている。

 また、クラウド上での仮想デスクトップ環境の実装や展開、運用などをフルマネージドサービスとして提供することで、導入・運用を意識することなく自社の状況に合わせて迅速かつ柔軟にテレワーク環境を利用することが可能となる。

 利用価格は個別見積もり。参考価格は1000ユーザーで月額870万円(税別)から。

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