Palo Alto Networksは米国時間11月11日、アタックサーフェス管理を手がけるExpanseを買収する契約を締結したと発表した。Palo Altoの狙いはサイバーセキュリティー製品ポートフォリオ「Cortex」の機能向上だ。買収総額は8億ドル(約840億円)となる見通しだ。
Palo Altoは、今回の買収を通じて獲得するExpanseのアタックサーフェス管理ソリューションによってCortexポートフォリオを強化すると述べている。
Expanseは2012年に創業し、サンフランシスコを拠点とする。リスク評価や脅威の緩和に向けてアタックサーフェスを監視するソリューションを手がけている。
同社のプラットフォームには、インターネット資産を発見、監視するためのダッシュボードと、不審なネットワーク活動を監視し、トラフィックパターンを分析するソフトウェアなどがある。また、既存のITインフラを統合するためのAPIやツールのコレクションも提供している。
Palo Altoによると、「最高情報セキュリティ責任者(CISO)はExpanseのデータによって、社外からの視点、すなわち攻撃者が弱点を探す際の視点を得られる」という。
Expanseは現在までに1億3600万ドル(約143億円)を調達している。これまでにTPGやIVP、New Enterprise Associatesなどが投資している。
買収完了後、Expanseの共同創業者Tim Junio氏、Matt Kraning氏はPalo Alto Networksのチームに加わる。
Junio氏は、「Expanseのミッションは、われわれ以外には見つけることのできない顧客のリスクを発見し、軽減するというものだ」とし、「世界最大級の、そして世界で最も複雑とされる複数の組織が、自らの動的に変化するアタックサーフェスの発見とカタログ化、監視、レポート作成を継続的に実施する上でExpanseに信頼を寄せている。Mattと私はPalo Alto Networksに加わり、世界中の企業や政府のインターネットをセキュアにする上で役立てることを楽しみにしている」と述べている。
買収はPalo Alto Networksの会計年度第2四半期に完了する見通しだ。規制当局の承認を得る必要がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。