パナソニックは、傘下のパナソニック システムソリューションズ ジャパン(PSSJ)が社員1万5000人の入退管理を顔認証で行う運用を開始したと発表した。国内13拠点50カ所に自社製品「顔認証 入退セキュリティ&オフィス可視化システム KPAS」を導入している。
利用イメージと設置拠点(出典:パナソニック)
PSSJは、3月から東京・汐留本社の一部でこの運用を開始していたといい、今回はこれを全国展開する。管理運営の効率化のため、対象社員のIDをサーバーで一元管理し、勤怠管理システムと連係させる。社員証のICカードの顔画像をシステムに一括登録し、その際に画像品質を自動的にチェックして正しく認証できないなどの事象を未然に防ぐようにした。社員証ICカードを読み取って新たに顔を撮影し画像を即時に更新する登録端末も設置しているという。
同社は、KPASを主軸商材と位置付けており、自社での経験を製品などの強化にもつなげるとしている。具体的には、入退室時の顔認証のスコア結果を継続的に分析し、システム管理者と連携して認証精度の改善を検証する。