IBMは米国時間11月16日、ITサービス、コンサルティングを手がけるSAPの開発パートナーで、財務テクノロジーやアナリティクステクノロジーを専門とするTruQua Enterprisesを買収する契約を締結したと発表した。IBMのハイブリッドクラウドの成長戦略を支え、コンサルティングサービスの幅を拡大すると同社は説明している。
IBM Servicesは、SAPの財務計画サービスやアナリティクスサービスの導入に関するTruQuaの専門性を活用していく。IBMはSAPとの長期にわたるパートナーシップで、5500件を超えるSAPのプロジェクトを完了しているという。
IBM Servicesのエンタープライズクラウドアプリケーション担当グローバルマネージングパートナーのRahul Kalia氏は、「われわれのクライアントは、自社組織の価値の増大に向け、クラウドや人工知能(AI)といった指数関数的に成長しているテクノロジーを用いて自社の中核である財務プロセスの再構想に取り組んでいる。TruQuaを買収することで、IBMが有するファイナンスの深いグローバルな専門性を一層強化するとともに、最高財務責任者(CFO)の取り組みをサポートすることへの継続的なコミットメントを示す」と述べた。
「IBMは、『SAP S/4HANA Finance』ソリューションや『SAP S/4HANA for Group Reporting』ソリューションに関するTruQuaの広範な専門知識を生かすとともに、インテリジェントなワークフローやハイブリッドクラウドを活用することで、ビジネスにより優れた価値をもたらす」(Kalia氏)
買収は2020年第4四半期に完了する見通しだ。買収条件は明らかにされていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。