NEC、小型ファクトリーコンピューター「ファンレスボックスタイプ」発売

NO BUDGET

2020-12-14 07:00

 NECは、ファクトリーコンピューター「FC98-NXシリーズ」の新たなカテゴリーとして、過酷な現場環境での利用が可能で、無線通信に対応した「ファンレスボックスタイプ」2機種の販売を開始した。税別の希望小売価格は、Intel Core i3-9100TE プロセッサー搭載のA22Kが25万1000円から、Intel Celeron G4900T プロセッサー搭載のA29Xが22万1000円から。

ファンレスボックスタイプ(出典:NEC)
ファンレスボックスタイプ(出典:NEC)

 この製品は、製造、物流、交通、農業などの分野で、IoTシステムのエッジコンピューター用途として、今後5年間で2万台の提供を目指す。既存のファクトリーコンピューターシリーズと同様に、5年供給/7年保守のサービスを提供するとともに、長期供給部材の選定などの高信頼設計で24時間連続稼働が可能になるという。

 ファンレス設計により粉塵の侵入を抑制するほか、従来製品と比較して体積を約1/2まで小型化することで、過酷な現場環境などでの利用に対応する。また、無線通信モジュールをオプションで用意することで、さまざまなIoTシステムのデバイスとの無線接続による遠隔監視/制御が可能となる。

 防塵性についてはIP5x(防塵性能規格)に準拠し、製造、交通、物流現場、農業の圃場などでの利用も可能。オプションで無線LAN、3G/LTE、920MHz帯特定小電力無線の無線通信モジュールを選択できる。設備の稼動状況や温湿度などの環境を遠隔監視することが可能なほか、複数の設備/センサー/IoTデバイスから収集したデータを一時処理して必要な情報だけを転送することで、システムの負荷を低減してリアルタイムに処理する。

 搭載するCPUには、Intel Celeronプロセッサーに加え、より高性能なIntel Core i3プロセッサーを選択できる。画像をはじめとする大容量データの転送などの高負荷な処理にも対応し、IoTシステムのエッジコンピュータ用途に適しているという。

 また、拡張スロット(PCI-e×16 1スロット)を装備し、増設LANボード、I/0拡張ボードもオプションとして用意しており、周辺機器や設備との連携が可能。海外で利用するユーザー向けに海外認証モデルも提供する予定だという。

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