タレントマネジメントシステムの課題は自社への定着と評価の運用――。12月21日、人材管理システム「HRBrain」を提供するHRBrain(港区)がタレントマネジメントシステム導入に関する調査を発表した。
9月18~22日にインターネットで実施。関東在住で25歳以上、従業員数30人以上の企業経営者、人事担当者500人に聞いている。
タレントマネジメントの利用状況は、「現在利用している」「過去利用していた」の合計が16%。従業員数別で見ると「1000人以上」が最多の28%、「300~1000人未満」が16%、「30~300人未満」が8%と続いたという。
従業員が多いほど評価、管理の課題が多く、タレントマネジメントシステム導入に積極的な傾向があるとしている。
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直近1年以内の予定を聞くと、「導入を決定した」が10%、「検討しているが未導入」が12%。テレワークでの従業員の評価、管理方法が急激に変化しており、各社対応を実施、検討していると分析している。
従業員数別で見ると、従業員が多いほど直近1年以内にタレントマネジメントシステムを導入している傾向があるという。30~300人未満の4%に対し1000人以上は18%と、約4.5倍の差があるとしている。
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導入後の課題を聞くと、「業務フローへの組み込み、定着化」が34%で最も高く、「人事評価の運用がやりづらい」が33%、「データ不足で分析ができない」が29%と続いたという。
従業員数別で見ると、「業務フローへの組み込み、定着化」「データ整理」は1000人以上よりも30~1000人未満での課題となっているという。
一方、1000人以上では「データ不足で分析ができない」「人事評価の運用がやりづらい」が課題となっていると説明。
システム導入後に自社の目的に沿った適切な人事評価を運用するため、人事や現場が使いやすいユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)の実装、運用定着化まで適切なサポートを受けられるなどが大事な要素となると分析している。
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