清水建設は、日立ソリューションズの「RPA運用支援クラウドサービス」とオートメーション・エニウェアのサーバー型RPA製品「Automation Anywhere Enterprise A2019」を導入した。11月に全社でRPA(ロボティックプロセスオートメーション)を活用するシステムを稼動させている。
同社では単純作業やデータ作成・集計作業などの間接業務の15%を自動化する計画で、海外拠点やグループ会社に対しても業務自動化を促進していく。
同社は、デジタル推進戦略室を中心に「RPA推進チーム」を設置した。開発環境と本番環境をそれぞれ用意し、ワークフローでユーザー部門による利用申請を受け付けるなど、開発プロセスの標準化を実現している。さらに、全社でのロボットの利用用途や開発状況、運用スケジュールが可視化され、センターで効率よく管理することができるようになった。
また、RPA運用支援クラウドサービスを利用することで、開発プロセスの運用ルールやロボットのサンプル、開発時のFAQなどを全社で情報共有することができるポータルサイトを構築できるようになった。
Automation Anywhere Enterprise A2019は、管理サーバでロボットを稼動させることができる。これにより管理者は、ロボットの稼動状況を把握できるようになり、トラブルで止まっているロボットに対応したり、空いているロボットを他の組織で動かしたりするなど、稼動率の向上を図ることが可能となる。