新規機能・改善は以上である。前回(ビルド 13426.20274)から今回(ビルド 13530.20316)に至るまではバグ修正が多く、たとえばExcelなら、Excel 4.0マクロを含むExcelアドインファイルを開く際、ダイアログを表示せずにマクロが無効になる問題や、ピボットテーブルの「表示形式」メニューを使用するとハングアップする問題、共同編集時に最新版を通知するメッセージを誤って表示する問題を修正している。
Office Insiderの更新状況を確認しても目新しい機能は見当たらず、Windows版はしばらくバグ修正が続きそうだ。
macOS版を含むその他の更新
バージョン16.44(ビルド 20121301)に更新したmacOS版だが、リリースノートによれば、Excelにウオッチウィンドウを使用して数式や計算結果を監視する機能、PowerPointはスライドショー中、Dockに登録したアプリケーションの起動など、利便性を高める読み取りビューが加わった。
本稿執筆時点でiOS版、Android版の更新は確認できなかったが、ウェブ版Wordは単語のコンテキストメニューにシノニム(同義語、類義語など)の候補が現れるようになり、ProjectはExcel用エクスポート機能をサポートしている。
筆者の環境ではウェブ版Wordでシノニムの候補は確認できなかった(画面はWindows版Word。コンテキストメニューの冒頭に候補が現れる)