Microsoftが米国時間7月30日に更新した、Microsoft 365各プラットフォームに対する変更内容をまとめる。リリースノートによれば、バージョン2007(ビルド 13029.20308)へ更新したWindowsデスクトップ版は、Word、Excel、PowerPointに秘密度ラベルの推奨もしくは自動適用機能を追加した。ドキュメントの内容が機密コンテンツに類するかアプリケーションが検出し、秘密度ラベルを付与する。
また、WordはSVG形式の地図やチャートなどを扱う際、テキスト情報を保持するようになった。具体的には
データ周りではPower BIのデータセットからピボットテーブルの作成にも対応。同機能は5月にMicrosoftが開催した「Microsoft Business Applications Summit 2020」で発表していた。利用するにはOffice 365 E5/A5もしくはMicrosoft 365 E5/A5のライセンスが必要となる。

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また、Excelはワークシートを共同編集中、他のユーザーが行った操作で表示内容が変化することを抑制するシートビューという機能が加わった。たとえば編集中に必要な情報だけを表示している際、他のユーザーが並べ替えなどを行うと表示が乱れてしまったが、シートビューを作成することで問題を回避できる。
シートビューの設定情報はファイルに保存するため、Excel 2007以前のバージョンで編集すると情報が破棄されるので注意してほしい。なお、PowerPointはバージョン2006と同じく、Microsoft Streamの再生パフォーマンスをさらに改善している。
Outlookにはアンケートや投票を行う機能が新たに加わった。新規メール作成時に投票ウィンドウを有効にして、質問内容と複数の選択肢を用意することで、メール受信者はメールもしくはウェブ(Microsoft Forms)経由で投票が可能になる。なお、Outlookには、複数の相手とスケジュールを調整する「FindTime」という機能も提供しているが、同機能の実装に伴い廃止される可能性もある。

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